手軽に引ける「おみくじ自動頒布機」は山口県周南市で考案された!知られざる背景も【田舎No.1グランプリ】
調べてみると、思いがけない地域性が見えてくる! 田舎暮らしの本web編集部が、様々な分野の日本一の地域を紹介する、田舎No.1グランプリ! 今回発表するのは「日本で初めて『おみくじ自動頒布機』が考案されたまち」。気軽にひけるおみくじとして需要のあるこのマシン、 実は日本のある地方都市で考案されたものだったのです。
日本で初めておみくじ自動頒布機が考案されたのは「山口県周南(しゅうなん)市」!
神社やお寺に行くと置いてあるおみくじ。1回数百円でできるお手頃さもあって、おみくじを見かけるとつい引いてしまう人も多いはず。ぺりぺりと紙を開くときの期待感、吉凶の結果をみる瞬間のワクワク感、運勢を連れと共有する楽しさ。結果がどうであれ、おみくじは私たちにいっときの幸せな時間をもたらしてくれる存在です。 そんなおみくじですが、引き方にも多種多様なスタイルがあるのがおもしろいところ。おみくじの入った箱に手を入れて1枚引き上げるものや、数字の書かれた棒が入った筒を振って、棒に書いてある数字のおみくじを受け取る振りくじ。中でも気軽に楽しめるスタイルで人気なのが、お金を入れると取り出し口からおみくじが出てくる自動頒布機おみくじです。このおみくじ自動頒布機、実は「山口県周南市」というのどかなまちにある、小さな会社によって考案されたことを知っていましたか?
きっかけは、女性の地位向上を目指して始められたおみくじ生産
日本で初めておみくじ自動頒布機を考案したのは、山口県周南市にある「女子道社」という会社です。明治時代、周南市の二所山田神社(にしょやまだじんじゃ)の宮司、宮本重胤は、女性の自立のための全国組織「大日本敬神婦人会」を設立。明治39年(1906年)に機関誌『女子道』を発刊し、その資金づくりのためにおみくじ製造を開始しました。そして、おみくじ自動頒布機はおみくじ製造を進める中で考案され、普及していきました。現在でも全国各地の神社仏閣に向けておみくじの生産を続けている「女子道社」は、日本のおみくじ文化の発展を支える陰の立役者とも言っても過言ではありません。
ドライブの人気スポット「おみくじロード」とは?
そんなおみくじ自動頒布機を考案したまちだからこそ楽しめるおみくじスポットが、周南市にはあります。その名も「おみくじロード」。周南市を通る中国自動車道の鹿野(かの)サービスエリアの上り線、下り線ともに設置されている「おみくじロード」は、10台ものおみくじ自動頒布機がずらりと並び、気軽に運試しができる場所となっています。おみくじの種類は「辻占(つじうら)」、「恋みくじ」、「花みくじ」などさまざま。中には「和英花みくじ」という英語版花みくじもあり、海外からの旅行者もおみくじ体験を楽しむことができます。
山口県周南市ってどんなところ?
マップ提供:周南市移住交流推進課
周南市は山口県の東南部に位置し、市の北部は中国山地、南部は瀬戸内海を臨む、豊かな自然に囲まれたまち。海の幸、山の幸の両方に恵まれ、おいしいものが豊富にそろっています。また、重化学工業が発達していて、瀬戸内海沿岸にはたくさんの工場が集まる周南コンビナートが広がり、まちの経済を支えています。夜になり工場群に光が灯ると姿を現す「工場夜景」は迫力と美しさがあり、周南市の人気観光スポットにも。
交通の便もよく、新幹線「のぞみ」が、市の中心駅・徳山に上り下りで1日9本停車。車での移動も高速道路のインターチェンジが4ヶ所あり非常に便利。広島などの近隣大都市にも、首都圏にも簡単にアクセス可能です。
子育て支援に力を入れているのも魅力のひとつ。妊娠中から出産、産後、子育てと切れ目なくサポートしてくれる制度が整っています。
豊かな自然環境に囲まれながら、安心で利便性の高い生活を送ることができる周南市は、のんびりと暮らしたいファミリー世帯にぴったりのまちかもしれません。
移住支援制度も充実
周南市では、移住・定住を促進するため、住まいの支援や起業支援、就業支援など様々な制度を実施しています。
移住者の空き家改修費用の一部を助成してくれる「空き家改修支援制度」や、中山間地域での空き家を活用した起業にかかる経費の一部を助成してくれる起業支援制度、テレワーク移住をした場合に移住支援金を支給してくれる「テレワーク移住支援制度」など、移住エリア、移住形態によって制度の内容はさまざま。海や山の存在を近くに感じるゆったりとした暮らしに興味がある人は、ぜひ周南市の移住支援制度をチェックしてみてはいかがでしょうか。
周南市移住制度を詳しく知りたい方は、シティプロモーションスペシャルサイト内「移住・くらし」をご覧ください。
協力:周南市移住交流推進課