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小名浜沖のヒラメ釣りシーズンが開幕!【第十五隆栄丸】7.2kgの大型本命が浮上

TSURINEWS

良型ヒラメキャッチ(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

小名浜沖の泳がせヒラメ釣りに出かけてきました。当日は前日までに比べて低調な日にあたってしまうも、船中の半数以上が5kgクラスの確保に成功!当日の様子をレポートします。

小名浜沖のヒラメ釣り

小名浜沖の釣り物といえば、「夏はしまった身が美味い」「秋は白子入り」のマダラが有名だったのですが、近年は温暖化の影響なのか「岩手まで行かないと釣れない」とのことで、これにかわって5年前よりスタートした釣り物。

ポイントが近く、お手軽なタックルで大判が狙えるとあって、人気も急上昇中。思い立ったら早めのご予約を!

道具類

オモリ80号を使用するので、タックルはこれに対応できるヒラメタックル。ただし、大抵は根があらいポイントを攻めるので、アタっても根に潜られにくい「硬め」が扱いやすい。仕掛けも電話予約時に「ハリス8号以上の仕掛けを持ってきて」と言われますが、10号、12号でも決して大げさではありません。

50~80Lが基本(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

というわけで、タックルは日立沖や鹿島沖で使うものと同等で問題ない他、仕掛けも市販品で十分対応が可能。ただし、1点のみ「お手軽」とは言えない道具があります。それはクーラーボックス。大きいこともさることながら、夏場は保冷性に優れているものを持参するように!

朝イチは生き餌の確保

数年前まではエサには「冷凍イワシ」を使っていたのですが、近年はヒラメ釣りにとってより有効な「生き餌」を使用。ただし、船で事前にイワシを用意するシステムは12月からという取り決めがあるため、生き餌は朝イチにサビキ釣りで確保します。道具は、タックルはヒラメ釣りのものをそのまま使用。まきエサとカゴについては各自用意する必要がありますが、サビキは出船前に購入が可能なので、わからなければこれを利用すると良いでしょう。

サビキはハリス1.5号(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

因みに仕掛けは上にカゴをつける胴突きタイプ。釣れるアジは、エサにするにはもったいない良型も掛かるので、ハリス1.5号以上が基本。色はオーソドックスな白もしくはピンクで良いのですが、この日はややピンク(特にアジ)に分があり。勿論、日によっては逆のパターンもあるので、2種類持ち込むと万全です。(因みに船宿で売っているものはハゲ皮白)

入れ食い時は手返しがキモ!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

船は15分程走り、小名浜沖低近くでスローダウン。気づけば、目の前にはルアーマンなら投げたくてウズウズしそうなナブラが立っていました。すかさずまきエサを詰めた仕掛けを投入すると、ナブラは瞬く間に船に接岸し、イワシが入れ食い!船長「サバも混じるから捨てないで、サバの方がアジよりいいから」とアナウンス。

よく見ると、大きめのイワシと思われた魚はサバで、全体の半分まではいかないものの、高確率で混じっていることに気づく。こうなると、もう手返し重視、祭ったら即交換。魚は表層にいるので、まきエサはカゴに詰めずに直接撒き、ほぼリールを使わずに釣ります。

約30分でこれだけの量を確保(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

やがてナブラはなくなってしまうも、今度は底にアジらしき反応が出てきた模様。サバ程は釣れませんが、船中ポツポツとアジが上がりだす。群れには25cmオーバーも混じっているようで、ハリス切れが多発。筆者は20cm前後を2匹確保し、根掛りで仕掛けをロストした所で自主終了。小サバ25匹位、アジ2匹と十分な数の確保に成功しました。

同行者に7.2kg大型ヒラメ!

船は更に30分程北に向けて走り、スローダウン。船長の合図で第1投となりました。前日はモンスターこそ混じらなかったものの、5kg前後がたくさん釣れたポイントとのこと。否応にも期待が膨らみます。

そしてその期待通り船中の竿が次々に曲がりだし、筆者の竿も前アタリ約3秒の後に突っ込む。ドラグきかせて何とか寄せるも、大きな魚影が見えてきた所でひと暴れ。残念ながら最初の一尾はバラシてしまいました。その直後、今度は隣で置き竿にしていた同行者の竿が一瞬で弓なりに。慌ててキーパーから竿を外して、たまにズルズルとドラグをきかしながら巻いていきます。

一番楽しい時ですね!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

最後は慎重に手繰り寄せ、筆者のタモアシストで無事にネットイン。船長が重さをはかると、自身の最高記録更新である7.2kg。やや尻尾を折り曲げないと60Lクーラーに収まらないサイズでした。

筆者にも3.1kg良型ヒラメ!

そして、返す刀で筆者の竿も再び「ヒラメ40」完全無視のアタリ!この海域ではやや小型の、3.1kgの確保に成功♪

食べるには一番良いサイズ!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

中盤戦以降は渋い釣りに

朝イチは、船中良型(3~7kg)がポツポツ上がったのですが、中盤以降は潮が止まってしまったらしく、アタリは極端に少なくなってしまう。サイズも小さめ(1~3kg)が多くなってしまい、早合わせ厳禁、そしてトリプルフック有利といった状況に。

根掛りの原因「テズルモズル」(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

筆者も中盤以降3回アタリがあったのですが、根に潜られてバラしたり、大物釣りに慣れてしまったのか「ヒラメ40」が待てずにすっぽ抜けをやってしまったり。そうこうしているうちに無情にも時間だけが過ぎ去ってしまい、11時半の沖上がりを迎えてしまいました。

この日はアジ有利?

この日の釣果は船中10~0で、筆者は1匹と惨敗。実は、ここ北茨城沖は基本アジよりもサバの方がヒラメの食いは良く、船長も朝一のアナウンスでそう言い切っていたことが「アジはエサとして使わない」理由。「アジは持ち帰ってナメロウにでもしよう」なんて思っていました。

同行者の7.2kg!エンガワは指3本だそうです(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

しかし帰港後、潮が止まった時間帯もアタリを多く出していた方(釣果もダントツの10匹)にお話しを伺った所「今日はアジの方が良かったヨ」。もちろん、筆者の貧果理由はこれだけではない(腕とか)のですが……朝イチのサビキ(白よりピンク?)然り、大物に有利なシングルフック一択然り。エサはサバが一番良いとか、あまり固定観念にとらわれず色々と試した方が良かったのかな、と反省です。

<尾崎大祐/TSURINEWSライター>

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