大丸松坂屋を傘下に持つJ.フロントの中間期決算はインバウンド売り上げが過去最高の600億円超
大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ.フロントリテイリングは10月8日、2025年2月期の中間期決算を発表した。売上高にあたる売上収益は2093億6800万円(前年同期比9.3%増)、営業利益は393億6400万円(同100.0%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益は290億9400万円(同125.5%増)と増収増益となり、最終利益は前年同期の2.3倍と大幅な増益となった。
大丸や松坂屋の百貨店事業は、売上収益は1272億9300万円(前年同期比13.3%増)、営業利益は194億4900万円(同92.4%増)と増収増益で、インバウンド売り上げが好調な心斎橋店や京都店に加えて、東京店や梅田店などのターミナル店舗も好調だった。インバウンド売り上げは、中国人観光客の回復などもあり、過去最高となる600億円超だった。
「パルコ(PARCO)」などのショッピングセンター事業は、売上収益は318億1100万円(前年同期比12.1%増)、営業利益は71億1800万円(同23.1%増)と増収増益だった。デベロッパー事業は、売上収益は370億1300万円(前年同期比11.4%増)、営業利益は41億7600万円(同87.1%増)と、ショッピングセンター事業とともに2桁の増収増益だった。
一方、決済・金融事業は、売上収益は64億8900万円(前年同期比3.6%減)、営業利益は9億円(同40.1%減)と減収減益だった。取扱高が増加したことにより加盟店手数料も増加し、さらにポイント費も増加したことから減収減益となった。
J.フロントリテイリングの2025年2月期通期の連結業績予想は、売上高にあたる売上収益は4370億円(前年比7.4%増)、営業利益は520億円(同20.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は365億円(同22.0%増)を見込んでいる。