「テロリズム」とは?テロの具体的な手段はさまざま!大きく3つに分類できる目的とは?【図解 犯罪心理学】
テロリズムの目的は?【図解 犯罪心理学】
テロリズムの種類
テロリズムとは「一般大衆の恐怖心を引き起こすことによって、特定の政治的な目的を達成するための手段として定義される暴力行為」のことです。具体的な手段としては、爆破や銃乱射、大量殺人、要人暗殺、誘拐・脅迫、人質立てこもり、ハイジャックなどの形をとることが多く、個人的なストレスや不満の表出というよりは、なんらかの社会的大義が動機として存在しているのが特徴です。
テロの目的としては、大きく「政治テロリズム」と「宗教テロリズム」に分類できます。「政治テロリズム」は、政治思想を背景として行われるテロのことで、左翼集団によるテロと右翼集団によるテロのふたつの方向性があります。「宗教テロリズム」は宗教的な価値観の違いや民族間の対立などに起因して実行されるテロで、2001年の9・11アメリカ同時多発テロ事件のほか、1995年のオウム真理教による地下鉄サリン事件のような新興宗教によるテロも発生しています。
また、近年では政治体制や社会体制全体の変革を行おうとするのではなく、銃規制反対や中絶反対、反グローバリズム、環境保護といった、単一の論点に絞ったテロも増えています。その意味でも、より広範囲にわたる監視と対策が求められるようになっています。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』