「家や車や財産をあげるのも愛情表現」スペシャル映像とキャラクターポスターが解禁『おばあちゃんと僕の約束』
タイ映画『おばあちゃんと僕の約束』のスペシャル映像とキャラクターポスターが解禁となった。
どの家族にもあり得る物語
解禁されたのはパット・ブーンニティパット監督とプロデューサーのワンルディー・ポンシティサック、さらには主演のビルキンが映画の魅力について解説するスペシャル映像。
『おばあちゃんと僕の約束』は、中華系タイ人家族の遺産相続をめぐる物語。大学を中退して無職の青年エムは、祖母のメンジュがステージ4のガンを患っていることを偶然にも知り、不謹慎にも遺産を得ようとメンジュに近づく。メンジュの3人の子どもたちの思惑も交錯する中、エムはメンジュの家族を想う愛情に触れていき……。
本作で長編映画デビューと果たしたパット監督は、本作について「人間関係の話で最も身近な存在を描いている。家族の物語です」と語る。これまで『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』を筆頭にGDHでヒット作を数々生み出してきたプロデューサーのワンルディー・ポンシティサックは、アジアの家族について「愛情表現は複雑です。お金はひとつの愛情表現で子供が親にお金を渡したり、年配者が子や孫に家や車や財産をあげるのも愛情表現です」と説明。
続くパット監督も「各世代の価値観が親族間でぶつかっている。何が正しくて正しくないか決められないのが家族というものです」と話す。
さらに自身も中華系タイ人である主演のビルキンは、「女性は結婚したら実家を出る場合がある。おばあちゃんもそう。懸命に働いて親戚に金の無心をしない。中華系の家族の様々な実態を描いていた」と祖母メンジュの抱える背景についても言及。
どの家族にも起こり得る遺産相続の問題。家族間の摩擦や、世代間の価値観、老後の孤独など、普遍的なテーマを取り上げ、ユーモアを交えながらリアリティ溢れる家族の物語に昇華しているのが、本作の魅力となっている。
キャラクターポスター
あわせて解禁となったキャラクターポスターは、主人公エムと祖母メンジュに加え、長男キアン(サンヤー・クナーコン)、長女シウ(サリンラット・トーマス)、末っ子スイ(ポンサトーン・ジョンウィラート)のメンジュの3人の子供たち、エムの従妹ムイ(トンタワン・タンティウェーチャクン)、キアンの娘レインボー(タジリヒマワリ)の姿を捉えた全7点。
祖母メンジュには「お前も遺産目当てかい?」とエムへのセリフが、その他のキャラクターにはメンジュへのそれぞれの想いがわかるセリフが添えられている。
『おばあちゃんと僕の約束』は6月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開