【盲点】韓国No.1バーガー店の「焼いもチーズピザ」に感心した! ピザはまだ進化できる可能性を秘めている
つい数時間前まで、私は「ピザは完成し切っている料理」だと思っていた。生地、具、焼き方などに違いはあれど「ピザはピザ」であり、限られた中でレベルアップを図るしかないのだと。だがしかし……。
先ほど、ひょんなことから『焼いもチーズピザ』を食べた私は「この手があったか……!」と痛く感心した。生地も具も焼き方も一般的なのに、あれだけでこんなに印象が違うとは……!!
・マムズタッチ
私が『焼いもチーズピザ』を食べたのは、韓国No.1チキン & ハンバーガーブランド『マムズタッチ』でのこと。同店が最近ピザの取り扱いを開始したと知り、渋谷まで足を運んだのである。
当初の目的は看板メニューのチキンをトッピングした「サイピザ」だったのだが、店員さんに「焼いもチーズピザがメッチャ美味しいですよ」とオススメされ、そちらも注文した次第だ。
・ほぼ日本限定
聞けば「サイピザ」は韓国でも販売されているものの、焼いもチーズピザを含む他のピザは「日本向けに開発された商品」だという。バーガーとチキンのみならず、ピザでも日本市場を開拓しようとしているらしい。
ピザはどの味でも2ピース680円で、サイドメニューとドリンクのセットだと980円。超ボリューミー & 高コスパのイメージがあるマムズタッチだが、ピザはどんな仕上がりなのだろう?
で、意外と待つこと10分ちょい。マムズタッチのピザはというと……ちっさ。サイズ的にはMもないSサイズくらい × 2ピーズだったため、バーガーより明らかにボリュームが下回っている。
ただし「サイピザ」は確かにウマい。チキンもさることながら、日本のピザソースにはあまり無い甘みが絶妙だ。ボリュームはないが、味としては「日本っぽくないピザなのに美味しい」と申し上げていいだろう。
そして私が感動した『焼いもチーズピザ』はというと、さつまいものペースト以外はなんだか普通(?)のピザである。特徴はピザの外側、つまり耳に近い方にペーストがトッピングされていることだ。
・その手があったか
さっそく食べてみると、最初に感じるのはコーン・ベーコン・玉ねぎ等のクリームシチューっぽい味。一口目だけだと、さつまいも感は1ミリも感じなかった。あ、あれ?
……と思いきや、2口目のさつまいもペーストに当たると一気に味変! あら不思議!! そう、私は『焼いもチーズピザ』の「具の置き順で味を変える手法」に痛く感心したのである。
通常、ピザは中心から食べる場合がほとんど。マムズタッチはそれを利用して、内側と外側、つまり一口目と二口目以降の味を変えていたのだ。なるほど、その方法があったか。
また『焼いもチーズピザ』というとデザートピザっぽいイメージだが、甘いのはさつまいもペーストだけなので、どちらかといえば「おかずピザ」という印象が強い。甘じょっぱい料理が好きな人にはたまらない味だろう。
・伸びしろある
とはいえ、先述のようにボリュームには大きく欠けるため、まだまだ改良の余地はあるハズ。ただ「具の置き順で味を変える手法」は、他のピザ店でも参考にしてもいいのではないだろうか?
生地も具も焼き方も一般的な方法であるにもかかわらず、ちょっとした工夫で『焼いもチーズピザ』はピザの新たな可能性を感じさせてくれた。コスパは決して高くないが、味に関しては「さすが韓国No.1」といった印象だ。
参考リンク:マムズタッチ
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.