名瀬町つむぎの会 高齢者への配食続け100回 前身団体の活動を引継ぐ
戸塚区の名瀬地域ケアプラザを拠点に高齢者に向けた配食ボランティアを行っている「つむぎの会」がこのほど活動100回目を迎えた。月に2回ほどの活動を続け、代表の鈴木昭二さん(59)=今号中面・人物風土記で紹介=は「皆さんの協力で続けられています」と笑顔で話す。
同会が発足したのは2020年。同地区で20年に渡り配食ボランティアを行っていた「はこべの会」が高齢化などで解散することとなり、その活動を引き継いだ形だ。
現在は15人のメンバーが在籍。活動は地域に住む高齢者の見守りを兼ねており、「はこべの会」時代から変わらず1食500円で当日に調理した弁当を配達。多い時で約40食にもなるという。
得意分野を生かす
調理を担当している長山雅子さんによると、2時間半という限られた時間内で40人分の食事を美味しく調理できるよう、「煮物が上手な人」「卵焼きが上手な人」と得意分野によって分担することもあるという。「得意料理を任せることで効率が良くなるだけでなく、メンバー間の会話のきっかけにもなるんです」と長山さん。
利用する高齢者からの感謝の声だけでなく、メンバー間で互いに称え合う雰囲気があるため「普段男性に料理を褒められることはあまりないのでうれしい」とメンバーの女性は明かす。
同会の発足時はコロナ禍での人手不足も重なり、運営方法には試行錯誤もあった。ドライバー不足を補うため、配達ルートの見直しなども工夫してきたという。
鈴木さんは「今後も利用者さんたちが元気でいられるよう活動を続けていきたい」と語る。
同会では現在も、引き続きメンバーを募集中。問い合わせは鈴木さん【携帯電話】080・5202・4908へ。