なぜ投票率が低いのか?
今回の衆議院議員選挙は裏金問題というわかりやすいポイントがあったのにもかかわらず、投票率は戦後3番目に低い53.85%。10月29日「長野智子アップデート(文化放送)」では、 元日刊スポーツ編集局長の久保勇人がなぜこんなに投票率が低いのかを語った。
久保「総務省が発表した投票率の中身を見てみると、世代間の格差は年々大きくなっていまして、2016年に18歳の選挙権が導入されたんですけど、前回でいうと一番投票率が高かったのは60代で71%。対して20代は36%台、10代は43%台」
長野「10代は主権者教育とかあったり、みんなに言われたりするから少し高くなるのかな」
久保「外国はどうなのか、例えば韓国の大統領選は大体70%くらい、イギリスの総選挙は60%を超えています」
長野「日本と同じ議院内閣制でも高いんですね」
久保「10代、20代の若者の投票率を見ると、イギリスでは64%、ドイツは70%、スウェーデンにいたっては80%。これくらい若者の意識が違う。今回投票に行かない人の声をネットや激戦区だった東京11区、東京24区に足を運んで何人かにインタビューしてみました。理由として多いのは『仕事や遊びで忙しい』『入れたい人がいない』『めんどくさい』『住民票を移していない』これは若い人で結構いて、住民票は地元にある、だから行けないという声がありました」
長野「これは本当は住民票がある役所に連絡をすれば送ってくれるんですよ」
久保「でも、郵便のやりとりになって、結局ここで投票しますよと申告して、その場所に投票に行かなくてはいけないんです。結構手間なんです。それから『興味がない』『行っても意味がない』『投票ってどこでやってるか知らない』その情報を調べないのって聞いたら、そこまでして投票には行かないと言われました」
長野「投票券に場所は書いてありますよね」
久保「投票券も見ないんですよね」