藤沢ラグビースクール 砂浜で鍛えた足腰生かし県制覇 15回目の挑戦、単独優勝は初
市内を拠点に活動する「藤沢ラグビースクール」は1、2日、善行の県立スポーツセンターで開催された「三菱重工第15回神奈川県ミニラグビーファイナルカップ」で初の単独優勝を果たした。昨年惜しくも準優勝に終わり、悔し涙をのんだ上級生の姿に奮起した選手。1年越しのリベンジを誓い、チーム一丸となって屈辱を晴らした。
小学6年生を対象に、9人制で行われる大会。予選ブロックリーグ戦で藤沢は茅ケ崎に45対14、小田原に103対0と大差をつけて圧倒。危なげなく勝ち上がったカップ戦でも逗子葉山に42対7、田園(横浜市青葉区・都筑区)に42対5と快勝した。迎えた決勝の相手は強豪、相模原。死闘を繰り広げた末、35対21で勝利した。
雪がちらついた8日、辻堂海岸で声を出す選手たちがいた。この日は6年生にとって最後の練習だった。フォワードとバックスをつなぎ、チームをコントロールするスクラムハーフの若木陽太キャプテンは「全員で体を当てにいった結果が出た」と大会を振り返り、「練習の3分の2は砂浜。ここで鍛えた足腰の強さが持ち味。ブレイクダウン(ボール争奪戦)ならどこにも負けない」と自信たっぷりに語る。また、中学に進学してからも競技を続けるともいい、「いつかたくさんの人から憧れられる選手になる」と展望を描く。
そんな選手陣を見守る荒木恒恭副校長(69)は「スポーツはやればやるだけ楽しくなる。優勝を糧に長くプレーしてもらえれば」と期待した。