山口市消防出初式が南総合センターで 1月12日に観閲行進やもちまきなど
1月12日(日)午前9時半から正午まで、山口南総合センター(山口市名田島)で「山口市消防出初式」が開かれる。消防職員、消防団員、婦人防火クラブ、来賓や関係者など約500人が出席。年の初めに消防関係者の士気高揚を図るとともに、一般への防火・防災の意識を高める目的で開催される。
誰でも見学できる屋外行事は、ホールでの式典後の10時半から。最初に、山口市内21地域の纏(まとい)と、全体を指揮する「山消纏」が登場し、22人による勇壮な纏振り演技を披露。続いて、山口市消防団の本部および12方面隊・33分団の団員や学生消防隊員ら約200人と車両10台による観閲行進が行われる。そして、昨年9月の県消防操法大会で優勝した小郡方面隊(小郡南分団、小郡分団、上郷分団)が、「消防操法展示訓練」を実施。さらに、山口高校書道部によるパフォーマンス、消防音楽隊による演奏があり、約3000個のもちやオリジナル手ぬぐいなどの「防火もちまき」で締めくくられる。
式典・行事と並行して、屋外では参加型イベントも多く開かれる。大型水槽車や救助工作車などの車両展示、はしご車搭乗体験(整理券は9時20分から配布)、火災予防や救急活動について学べる啓発ブースなどが並ぶ。11時からは、女性防火クラブによる豚汁の無料振る舞い(先着順)も。また、廃ホースを使ってキーホルダーを制作するワークショップもある。
雨天時は式典のみの開催となる。問い合わせは、山口市消防本部(TEL083-932-2202)へ。
山口市消防団の団員数は、2024年12月時点で1055人。1年前(1041人)よりわずかに増えたが、2013年のピーク時(1211人)と比較すると、約150人少ない。そこで、同団の認知度やイメージを向上させようと、昨年9月に公募によるロゴを制定した。25点の応募から選ばれたのは、山口芸術短期大学2年の田村砂羽さんによる作品だ。書体は戦隊ヒーローをイメージ。団員が普段仕事に取り組んでいる姿を「濃い青」、消防団で活動する姿を「オレンジ」で表現。さらに、「災害時に冷静な対応(青)をするが、心は熱い(オレンジ)」との意味も込めたという。山下一郎消防団長は「水と火をイメージすることもできる」とも話しており、今後は名刺、広報物、衣服等に使用される。