【藤枝・キャデラックカフェ】“古き良きアメリカ”が観光スポットに?! この夏メニューを一新
静岡・藤枝市にある「キャデラックカフェ」は、1950年代のアメリカを再現した、レトロポップな雰囲気が魅力。2025年夏、メニューを全面リニューアルし、がっつり系ハンバーガーとヘルシー系サンドイッチを味わえる店に生まれ変わりました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ店内は1950年代のアメリカにタイムスリップ
JR藤枝駅の南口から徒歩約4分、東名高速道路の大井川焼津藤枝スマートICから北に車で10分ほどの場所にある「キャデラックカフェ ハンバーガーダイニング」。
外観から、個性あふれるレトロアメリカンのムードが漂っています。
店に入ると、古き良き時代のアメリカをほうふつとさせる、おしゃれな空間が広がっていました。
ヴィンテージの雑貨や置物、ポスターなどに囲まれ、まるで1950年代にタイムスリップしたような感覚になります。
店内は吹き抜けとなっていて、とても開放的。結婚式の2次会など、100人ほどの大人数の貸し切りも可能です。
そんな「キャデラックカフェ」のオーナーが清水孝之さん。
エルヴィス・プレスリーやストレイ・キャッツなど、昔ながらのアメリカの音楽が大好きで、エルヴィスの生涯を描いた映画「エルヴィス」が公開された2022年7月1日に、この店をオープンさせたという徹底ぶりです。
キャデラックカフェ オーナー・清水孝之さん:
開店当時の2022年夏は、まだコロナ禍で飲食業界も厳しい時でしたが、だからこそ、みんなが元気になれる店にしたいと思いました。また自分が好きな「古き良き時代」の魅力を若者にも伝えたいと思いました
全国から人が集まる音楽イベント
開店から丸3年が経ち、キャデラックカフェには、全国から人が訪れるようになりました。
目的のひとつが、定期的に開催しているオールディーズやロカビリーを楽しめる音楽イベントです。このイベントを楽しもうと、北海道から九州まで、全国各地に住む70~80代の洋楽ファンが店に集います。
中には、家族三世代で音楽を楽しむ人もいるそうです。
また、オートバイで各地を巡る「バイカー」にも人気です。
キャデラックカフェ・清水さん:
静岡県外からツーリングを楽しみがてら、店を訪れてくれる人もたくさんいます。この店が一種の観光スポットになっているようで、うれしいです
メニューを一新 メインはハンバーガーとサンドイッチ
地元のみならず、全国から注目を集めているキャデラックカフェは、開店から4年目の夏を迎えた2025年7月、メニューを全面リニューアルしました。
これまではさまざまな料理を提供してきましたが、ドリアやパスタなどのメニューは思い切って廃止。「ハンバーガー」と「サンドイッチ」がメインの店に生まれ変わりました。
来店客の9割が注文する看板商品ハンバーガー
メニュー改訂のきっかけとなったのが、看板商品の「キャデラックバーガー(1100円)」です。
開店から半年ほど経った頃に売り始めたところ、来店客のほとんどが注文する人気ぶり。週末には全体の注文の9割ほどを占めるまでに。反響を受け「ハンバーガー店にしていこう」と決意したそうです。
分厚いパティに、タマネギ、トマト、チーズ、そして自家製の「BBQトマトソース」がかかっています。
両手でしっかりと支えないと、持つことができないほどのボリュームです。
調理風景を見せてもらいました。
パティは、牛肉7割、豚肉3割の合いびき肉を160gも使っています。それを二度びきすることで肉の粒を細かくし、弾力ある、ふっくらとした食感にしていきます。
それを厚めの鉄板の上で、表面をこんがりと焼き、さらにオーブンで二度焼きすることでジューシーに。
ソースも工夫しています。
店そのものが「アメリカ」を意識しているので、アメリカで広く愛されているケチャップを使ったハンバーガーにすることも考えましたが、そこはあえて、店に来てくれる人のことを思い、日本人好みの味にしました。
トマトソースにデミグラスソースを混ぜることで、コクと深みを出しているそうです。
豪快に、思い切りかぶりつきました。ソースやチーズが滴り、食べ応えも抜群です。
ダイナミックに見えるキャデラックバーガーですが、味に奥深さや繊細さが感じられることに驚きました。
パティのやわらかさ、ふっくら感に加え、香辛料のスパイシーさやチーズのまろやかさ、ソースの味わいなど、さまざまな味や食感を一口ごと楽しめるのです。
また、パティそのものに味がしっかりと付いていて、自家製ソースやチーズとの相性も最高でした。
以前のメニューでは、このキャデラックバーガーが唯一のバーガーメニューでしたが、今回のリニューアルでハンバーガー類は10種類に増えました。いずれもボリューム満点です。
ヘルシー系サンドイッチ 誕生のきっかけは「高校サッカー」
今回のリニューアルに伴い、新しく作ったメニューもあります。それが野菜たっぷりの「ヘルシー系サンドイッチ」。横長のパンに具材を挟む「ドッグサンド」です。
中でも人気は「レモンタルタルのハーブチキンドッグ(1100円)」です。
全粒粉のソフトフランスパンに、ハーブチキン、レタス、タマネギ、トマトがたっぷりと入っています。
食べてみると、レモンタルタルソースのサッパリ感とまろやかさが、ハーブチキンの香りや風味を引き立てていました。野菜のみずみずしさも重なり、全体的にジューシーさも感じます。パンは歯切れがよく、とても食べやすかったです。
野菜も肉もしっかり食べられて満腹に、健康を意識している人にはありがたいメニューだと思いました。
それにしても、なぜ「ヘルシー系メニュー」を作ろうと決めたのでしょうか。そこには“藤枝市ならでは”の理由がありました。
店を構えている藤枝市は「サッカーのまち」と言われるほどサッカーが盛んで、市内には高校サッカーの強豪校がいくつかあります。
キャデラックカフェは開店以降、全国からファンが訪れる一方で、地元の中学生や高校生も食事に来ることが多く、特に週末は若者で賑わいます。
その中に、藤枝市でサッカーに励む高校生の姿もあり「この子たちを健康面で応援したい」と思うようになったそうです。
キャデラックカフェ・清水さん:
藤枝市でサッカーを頑張る高校生の中には、親元を離れて寮で暮らしている子もいます。そういう子たちを見ているうちに、野菜もしっかり取れて腹持ちも良く、おいしいものを食べてもらいたいと思うようになりました。若者だけではなく、高齢の方にも食べてもらいたいです
誰もが喜ぶ場所にしたい!
個性的な外観や内装に加え、料理やライブイベントなど、キャデラックカフェのさまざまな魅力が、地元のみならず全国各地にいる多くの人を引きつけているのだと思いました。
キャデラックカフェ・清水さん:
料理を含めて、この空間を楽しんでもらいたいです。店にいる皆が喜んでいる姿を見ていると、こちらまで幸せになります。また、オールディーズのライブには魂が騒ぎ出すような解放感があります。一回でいいので来て欲しいです
メニュー全面リニューアルで更にパワーアップした「キャデラックカフェ」から、目が離せません!
■店名 キャデラックカフェ ハンバーガーダイニング
■住所 静岡県藤枝市田沼1ー17ー39 1F
■営業時間 平日11:00~15:00 17:00~22:00
土・日・祝日12:00~21:00
■定休 木
■駐車場 4台
■問合せ 050-5493-7177
取材/鈴木美花
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