【宇城市】宇城市三角町散歩。はじめて訪れた場所なのに懐かしいと感じるのは何故でしょう~石打ダム駅~
最近の熊本の街並みの変わりようはものすごいですよね。新しいお店、新しい道、駅開発…、数年ぶりに熊本に来た人は「どこここ!?」びっくりするだろうなと思います。道も迷いそうで…住んでいる私ですら戸惑ってしまう場面もあります。 そんな中、貴重な、静かに佇むレトロな無人駅、「石打ダム駅」を見てきました。
石打ダム駅
身近にダムもないので、ダム駅という響きも珍しく感じます。 ダ・ム・エ・キ!ダムエキッ!
石打ダム駅は熊本県宇城市三角町中村にある、JR九州 三角線の駅です。
踏切はピカピカでした。
石打踏切の案内板も新しいものです。
黄色いカラフルな駅が見えてきました。
駅に着くと、とても静かで、八柳川という川の音だけが美しく響いておりました。
記念碑がありました。石打ダム駅は、
三角港築港百周年記念事業の一環として、三角町の住民や三角に縁のある人々から資金を1,700万円集め、この資金により開業された。
Wikipediaより との事。
駅前の水の流れに癒されます。日頃、私の使用している駅は、ざわざわがちゃがちゃしていて、皆がそわそわしているような場所です。そこに川が流れているなんて…考えた事もなかった…とても羨ましい風景です。
こちらも記念碑でした。
可愛い色使いの無人駅
こちらが「石打ダム駅」の全貌。まるでレゴブロックで出来ているようです。
こちらは駅前にあるお手洗い。古いですが、整備されすっきりとした印象です。
カタカナの「トマレ」が印象的で、窓がある作りが家のようです。
こういう風景って、初めて訪れたのに、懐かしく、まるでそこに思い出があるような気がするのはどうしてでしょう。
確かにここで色んな感情があったような…そんな気持ちがする、不思議な田舎の力があります。
自転車も一台もなく、
誰一人として、見当たらない「石打ダム駅」の入口は、それでも笑っているような顔をしていました。
熊本方面も、三角方面もくる列車は、ほぼ1時間1本。
発券機はありません。駅にあるQRコードをスマホで読み込むと、上記の「乗車駅証明書」が出てきますので、降りる駅でこちらの画面を係員に見せるようになっております。
はめ込み式の椅子はいいですね。
怖い!!とバズった石打ダム駅
なんとも素晴らしい田舎の風景。 数年前にネットで石打ダム駅が怖い、と話題になりました。 列車が来ます、のアナウンスと音楽がとても不気味という事で話題になりました。↓ https://youtu.be/SVubg25-KO4?si=T7hRJTWm0xgZbyFt これは怖い。ただ列車が来るだけの動画で47万回も再生されていることから、なんらかの中毒性もあるようです。そして、別に怖がらせようとしたわけではない事が、更に怖さを増しています。
丁度列車がやってきました。
キーキーーーと音を立てながら止まります。 https://youtu.be/S-grQamyqWc?si=SGyJ59kxGJWvQ3xo 残念ながら昼間だからという訳ではなく、全然怖くはありません。今はなくなってしまったイングランド民謡の「楽しき我が家」のメロディ。そして、無機質だった女性の声は、爽やかな男性のアナウンスに変わっております。 絶対怖いままが良かったなーなんて思ったり。
列車にはたくさんの人が乗車していましたが、やはりここはずっと無人。だれも降りてくる事はありませんでした。
さよなら、さよなら。私がまたここの駅へ来ることはあるでしょうか、と思いながら列車を見送ります。 きっと次に、他の田舎の無人駅を訪れた時、今度は確かな思い出として「石打ダム駅」を思い出し、「ああ、懐かしい」と思う事でしょう。 たまにはなんにも求めず、こういう風景をふらりと眺めるお散歩はいかがでしょうか。