パリ・パラリンピック競泳で上越市出身の石浦智美選手が混合400mリレー(視覚障害)で6位
パリ・パラリンピックで2024年9月5日、競泳の混合400mリレー(視覚障害)に新潟県上越市出身の石浦智美選手(36、伊藤忠丸紅鉄鋼)が出場し、日本は4分7秒52の日本新記録をマークし6位となった。
《画像:石浦智美選手(伊藤忠丸紅鉄鋼提供)》
石浦選手は今季世界ランキング1位でメダルを目指して出場した視覚障害の最も重いクラスの50m自由形、続く100m背泳ぎの前半個人種目2種目で決勝に進めず、いずれも予選落ちしていた。
巻き返しを図った混合400mリレーは、予選は行われず7チームが出場する決勝1本のレースとなり、石浦選手は第3泳者で出場した。2位でバトンを受け、前半50mは2位をキープ。後半はリードを許し順位を落としたが、粘りの泳ぎで最終泳者につないだ。日本は結果は6位入賞で、前回の東京パラリンピックの5位に続きメダルには届かなかった。
レース終了後のテレビ中継のインタビューで石浦選手は「私がもっと力を出せればよかったが、精いっぱいの泳ぎはできたと思う」と語っていた。石浦選手は7日に最終種目となる100m自由形に出場予定。
先天性の緑内障で視力は光がわずかに分かる程度の石浦選手は、上越市福橋出身。市立北諏訪小から旧県立新潟盲学校中学部(現県立新潟よつば学園)、筑波大付属視覚特別支援学校高等部(東京)などを経て、伊藤忠丸紅鉄鋼に所属。水泳は3歳から始め、10歳から本格的に競技を開始した。初出場した東京パラリンピックでは、50m自由形、100m自由形、混合400mリレーの出場全3種目で入賞した。