【4種類検証】そうめんがくっつかない&おいしい油はこれだ!
油でそうめんがくっつかないって本当?検証してみた!
暑い季節や手軽に食事を用意したいときに大活躍するそうめんですが、時間が経つと固まりやすく、「お弁当に入れると食べにくくなる」「作り置きできなくて不便」など悩んだことはありませんか?
そんなときは、油を絡める方法をお試しください。悩みが解決してお弁当や作り置きとしてそうめんを活用できるようになりますよ。
そうめんをいつも通りにゆでて「そのまま」置いたものと、「サラダ油」「ごま油」「オリーブオイル」に絡めたものに分け、「常温で30分後」「冷蔵で6時間後」「冷蔵で12時間後」にどのような違いが出るのか比べてみるので、参考にしてみてください。
【検証方法】
1. そうめんを袋の記載に従ってゆで、冷水でしめて水気を切る
2. ゆでたそうめんを4等分にし、下記4つにする
(1)そのままで何も絡めない
(2)そうめん約50gにサラダ油小さじ1/2杯を絡める
(3)そうめん約50gにごま油小さじ1/2杯を絡める
(4)そうめん約50gにオリーブオイル小さじ1/2杯を絡める
3. 食べやすい大きさに丸めて、時間経過による変化を検証する
検証結果まとめ
種類 / そのまま / サラダ油 / ごま油 / オリーブオイル
くっつきにくさ / ☆ / ☆☆ / ☆☆ / ☆☆
ほぐれやすさ / ☆ / ☆☆☆ / ☆☆☆ / ☆☆☆
伸びにくさ / ☆ / ☆☆☆ / ☆☆☆ / ☆☆☆
味・風味 / 小麦粉の風味 / やや油っぽい / ごま油の香りが主張 / 油っぽさもクセもほぼない
さっそくですが検証結果を発表します。そのまま丸めたそうめんはくっつきやすくほぐれにくかったですが、めんつゆにつけるとほぐれて食べやすくなります。サラダ油やごま油、オリーブオイルを絡めたそうめんは、くっついているように見えますが、箸で持ち上げて2~3回揺らすと簡単にほぐれました。
何も絡めずにそのまま丸めたそうめんは、時間が経つほど伸びてやわらかくなってしまいました。サラダ油やごま油、オリーブオイルを絡めたものは時間が経ってもゆでたてに近い食感が保たれています。
サラダ油を絡めたそうめんはやや油っぽさを感じ、ごま油を絡めたそうめんは風味がしっかり主張するのが特徴。オリーブオイルを絡めたそうめんはいやな油っぽさがなく、めんつゆやそうめんの味わいを邪魔しない程度のやさしい風味を感じました。
使用する油の製品によって風味に違いはありますが、そうめんやめんつゆをなるべくそのまま味わいたいときはオリーブオイル、はやめに食べる場合はサラダ油、中華風の風味を楽しみたい場合はごま油を使うのがおすすめです。
次からは経過時間ごとの詳しい検証結果をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
30分後の検証結果
そのままのそうめんは、ひと口サイズのまま固まってくっついています。箸で持ち上げて数回上下に揺らすとなんとかほぐれました。冷水でしめてすぐのそうめんと比べると麺がやわらかくなっていますが、伸びているというほどではありません。そうめん本来の味をしっかり感じられ、めんつゆにつけても食感や風味はゆでてすぐとほぼ同じです。
サラダ油を絡めたそうめんも、ひと口サイズのままくっついていますが、箸で切るようにほぐして持ち上げると簡単にほぐれました。麺は伸びておらず、サラダ油のクセはあまり感じないものの、何もつけずに食べると小麦粉の風味が弱いように感じます。めんつゆにつけるとサラダ油のクセや油っぽさは気にならなくなりました。
ごま油を絡めたそうめんは、サラダ油を絡めたそうめんと同じようにひと口サイズのままくっついていますが、箸でさっと混ぜて持ち上げるとすぐにほぐれました。麺は伸びていませんが、ごま油の風味やコクがしっかり主張し、そうめん本来の風味が負けている印象です。めんつゆにつけるとごま油の風味がやさしく感じます。
オリーブオイルを絡めたそうめんも、サラダ油やごま油を絡めたそうめんと同じようにすぐほぐれました。麺は伸びておらず、オリーブオイル独特の風味はほんのり感じる程度です。めんつゆにつけるとオリーブオイルの風味はほとんど感じなくなりました。
6時間後の検証結果
そのまま丸めて冷蔵庫で6時間置いたそうめんは、丸めた形のままくっついて固まっています。箸で持ち上げて振ってみてもなかなかほぐれず、だまになったままですが、めんつゆに浸すとほぐれました。麺は30分後のものより伸びてやわらかくなっていて、無理に引っ張るとぶちっと千切れてしまいます。そのまま食べてもめんつゆにつけても、味や風味に大きな変化はありません。
サラダ油を絡めたそうめんも固まってくっついているように見えましたが、箸で持ち上げて上下に揺らすとすぐにほぐれました。そのまま丸めたそうめんのように伸びておらず、ゆでてすぐとほぼ変わらない食感のように感じます。そのまま食べると少し油っぽさが気になりましたが、めんつゆにつけるとあまり気にならなくなりました。
ごま油を絡めたそうめんも一見固まっているようでしたが、箸で持ち上げて揺らすとサラダ油を絡めたものと同様にすぐほぐれました。麺も伸びておらず、プリっと食感が良いままです。そのまま食べても、めんつゆにつけてもごま油の風味がアクセントになっています。いやな油っぽさはなく、香ばしいごま油特有の風味があるのが特徴です。
オリーブオイルを絡めたそうめんも、サラダ油やごま油を絡めたそうめんのように、箸で持ち上げて揺らすとすぐにほぐれます。麺も伸びたりやわらかくなっておらず、ゆでてすぐのそうめんと変わらない食感です。そのまま食べても油っぽさは感じず、オリーブオイルの風味がほのかに感じる程度。めんつゆにつけるとオリーブオイルの風味が分からなくなりました。
12時間後の検証結果
そのまま丸めて冷蔵庫で12時間置いたそうめんは、6時間置いたそうめんと同じように固まってくっついています。箸で持ち上げて10回ほどやさしく揺らすと部分的にほぐれましたが、麺は伸びて千切れやすくなっています。
味は30分後、6時間後のそのまま丸めたものと変わらないように感じました。めんつゆにつけて泳がせるように混ぜるとほぐれておいしく食べられます。
サラダ油を絡めたそうめんは、6時間後のそうめんと同じようにくっついているように見えますが、箸で持ち上げると全体がすぐにほぐれます。麺はあまり伸びている様子はなく、食感も大きく変わりませんでした。そのまま食べてみると油っぽさを感じますが、めんつゆをつけるとあまり気にならなくなります。
ごま油を絡めたそうめんも6時間後のそうめんと同様、箸で持ち上げて振るとすぐにほぐれました。麺はぷりっと食感が良いままで、油っぽさは感じず、ごま油特有のコクと香ばしさを感じます。めんつゆにつけてもごま油の風味がアクセントとして残りました。
オリーブオイルを絡めたそうめんはサラダ油やごま油を絡めたそうめんと同じように、6時間後のものとほぐれやすさや食感に大きな変化はありません。そのまま食べてみてもいやな油っぽさを感じず、オリーブオイルのクセが主張しないため、めんつゆの味を邪魔することなくおいしく食べられます。
くっつかない工夫でそうめんをおいしく楽しみましょう
そうめんは油を絡めることでくっつきにくくなって食べやすくなります。お弁当に持っていく場合や、朝にまとめてゆでて夕食として食べる場合は、油を絡めてひと口大に丸めておく方法をぜひお試しください。そうめんがより見映えして食べやすくなりますよ。
油のクセがそうめんに影響するので、食べるタイミングや好みで油を選びましょう。トッピングやつけだれによって油を選ぶのもおすすめですよ。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。
ライター:Uli(フードコーディネーター/パンシェルジュ/薬膳アドバイザー/レシピライター)