ONE LOVE ONE HEART『ゆれる青春』インタビュー――子供から大人へと成長し進化していくラブワン

1/29(水) 15:00配信

――2nd ALBUM『愛せ、至極散々な僕らの日を』からちょうど1年ぶりのリリースとなる3rd ALBUM『ゆれる青春』。10代の無邪気さだけでなく、大人への第一歩というのもテーマとして掲げながら制作されたとのこと。そうした意図はリード曲の「物語はここから」や「召し上がれ青春」からも伝わってきますが、まずは昨年11月に配信リリースもされて、今作では1曲目を飾っている「物語はここから」を受け取ったときの印象を教えてもらえますか？

藤咲碧羽「「物語はここから」は曲調は爽やかなんですけど、メッセージ性があって、1曲の質量とか密度が濃いイメージです。なので、このタイトルの通り、“物語はここからなんだよ〜！”って（笑）。ただ、歌という意味では今までの楽曲よりも伸ばす部分が多かったりして、これまでより練習を増やさないと歌えないような印象でした」

――「物語はここからは」は藤咲さんとイーチさんがメインで歌われていますね。

碧羽「はい。かなり交互に歌うところも多いので、イーチとも“頑張らないとね！”って話していました」

――イーチさんと一緒に練習したりも？

碧羽「出来るだけ一緒にやりたかったんですけど、毎日合わせるのはやっぱり難しくて…。だから、個々での練習を主にしつつ、合わせられるときは極力合わせるようにしていました。会うたびにイーチもレベルアップしているし、私もそれに負けないように練習するっていう感じで、お互い支え合いながらやっていました」

――この楽曲は既にリリイベでも披露されています。ファンのみなさんの前でパフォーマンスした感想や振り付けの見どころについても教えてください。

久昌歩夢「この曲調にのせてパフォーマンスすると、ファンのみなさんの反応がすごくいいんです。自分たちも踊っていて爽やかな気持ちになるというか…楽しいので、パフォーマンスするたびに碧羽ちゃんとイーチに“素晴らしい歌声をありがとう”って思っています（笑）」

飯塚瑠乃「見どころは…サビで全員一緒の振りで踊るところです。シンメとかもなく、全員で同じ方向の同じ振りを踊るんですけど、そこで碧羽とイーチの魂のこもった歌声にこっちも頑張って踊ろう！って気持ちになるんです。2人の歌声にのせて、自分たちがサビで迫力を出せてるんじゃないかな？って思うので、そこに注目して見ていただきたいです」

――続く「召し上がれ青春」は、洸瑛さんの“渋さ”が表現されている楽曲だそうですね。

洸瑛「はい。渋さってムズいですよね（笑）。楽曲をいただいたときも、“この曲を歌いこなせるのかな？”っていう不安がありました。急にハモリが入ると思ったら、またメインに行くなど、動きがすごく難しくて…。でも、レコーディングの際に丁寧にディレクションしていただいて。いつもは立って歌うところを座ってみるだとか、いろいろ試しながら、挑戦しながらのレコーディングでした」

――久昌さんや藤咲さん、飯塚さんから見て、洸瑛さんの渋さはどんなところだと思いますか？

碧羽「ちょっとキーが低めの楽曲での洸瑛の声って、本当にすごくって。ちょっとしゃくる感じとか、そういうテクニックがたくさん出てくるし、裏声も魅力的だし…。あと、甘さの中に男性らしさがあるんです。言葉で言い表すのは難しいんですけど、とにかく洸瑛の声には魅力がいっぱい詰まっているので。聴いてもらったらわかると思います！」

歩夢「なんか大人っぽくて、セクシーなんだよね。でも、いい意味で歌い方は昔と変わってないな？って思います。もちろん成長もしてるんですけど、聴いていると安心するっていうか…眠れそうなくらい心地よくて（笑）。そこは昔からずっと同じですね」

瑠乃「本当、2人が言った通りなんですけど、洸瑛って見た目は子供っぽいっていうか…（笑）」

洸瑛「おいっ！（笑）」

瑠乃「あはは。でも、この顔からは想像つかない歌声っていうか…」

碧羽「ギャップだよね！」

洸瑛「そうなんだ（笑）。でも、19年間この顔とこの声でやってるから（笑）」

瑠乃「見た目からは想像つかない大人っぽさだったり、歌の表現だったりが洸瑛ならではです。それがこの曲にすごく合っていていいなって思います」

――さらに、男子メンバー曲、女子メンバー曲についてもお伺いしたいのですが、今回は趣向を変えてお互いの楽曲について語っていただければと思います。

洸瑛「僕らが女子メン曲を、女子メンが僕らの曲をってことですね。任せてください！」

――頼もしいです（笑）。では早速、洸瑛さんと久昌さんから、女子メンバーが歌う「Girls Forever」または「言えない」の注目ポイントを教えてください。

洸瑛「既に配信リリースしている「Girls Forever」がすごくポップだったのに対し、「言えない」は、普段の女子メンからは想像できないような声色と歌詞と大人っぽさで。今までも女子メンは「ハイスイノジン」とか「Give it a try」とかカッコいい系の曲が多かったんですけど、そことはまた違って、ちょっと落ち着いた雰囲気があります。ラブワンは“青春”をテーマにした明るい曲が多いからこそ、そことのギャップもですし、ライブでやるとパッと雰囲気が変わる感じも絶対あると思います。聴いても楽しいし、きっとライブで観てもすごくいいアクセントになる楽曲だと思うので、僕らも早くパフォーマンスが見たい1曲です」

歩夢「個人的に、「言えない」は僕らの楽曲の「You&Me」に雰囲気が似ていると思っていて。でも、やっぱり（2022年10月に配信リリースした）「You&Me」に比べるとみんな一段と成長していて、このアルバムのスローガンにもなっている“大人っぽいONE LOVE ONE HEART”にもぴったりだな、と。一人ひとりの歌い方はもちろんなんですけど、楽曲全体としてもメンバーの成長を感じる1曲だと思います」

――では、藤咲さん、飯塚さんから男子メンバー曲の「ぶっ飛ばしてGO!!」または「Upgrade」の魅力を教えてください。

瑠乃「「ぶっ飛ばしてGO!!」は、前回リリースした「マジで超やべぇ」にテイストが似ていると思うんですけど、私、本当に男子のこういう系の楽曲がすごく好きで。普段の男子4人をそのまま曲にした感じというか…本当、楽屋でも＜アクセルは全開＞って感じなので」

洸瑛「いやいやいや！それは意義あり！」

瑠乃「あれ？」

洸瑛「うちらは本番でアクセル全開するために楽屋では控えめで、逆に女子メンが結構アクセル全開です」

碧羽「え〜！どこが！？（笑）」

瑠乃「いやいやいや！　スタッフさんに止められるぐらいずっと喋ってるじゃん！」

洸瑛「それは今日だけ」

碧羽「あ、そっか」

瑠乃「碧羽、納得しないで〜（笑）。でも、「ぶっ飛ばしてGO!!」は本当に歌もすごく元気で、普段の男子メンバーを歌で表現しているっていうのがよくって。4人が交互に歌っていく感じも、全員の色が違うので、聴いていて楽しいです」

――藤咲さんはどうですか？

碧羽「「Upgrade」なんですけど、今までの男子たちは「ぶっ飛ばしてGO!!」系が多いイメージがあったので、「Upgrade」みたいなカッコつける系を歌う男子が見られるのがすごく嬉しくて。振り付けも、これまではフリースタイルが多かったのが、今回は4人で同じダンスを踊っていて、それもカッコいいのでぜひ観てほしいです」

――では、アルバム『ゆれる青春』収録曲の中から、それぞれのお気に入りの1曲も教えてもらえますか？

瑠乃「私は「イヤナコトナンテフツカデヤメロ」です。この曲、サビとかは＜Happy! Happy!＞ってポップな感じなんですけど、そこからガラッと変わった雰囲気で＜イヤナコトナンテフツカデヤメロ＞って歌うところがあって。そこではダンスも結構バチバチに踊るんです。そういう曲をすごくやりたいと思っていたので、すごく嬉しいです」

――“こういう曲がやりたい”っていうのは、みなさんからリクエストしたりもするんですか？

歩夢「リクエストって形では特に…」

碧羽「メンバー同士でコソっと話したり（笑）」

――コソっと話す程度（笑）。それだとなおさら自分たちがやりたい楽曲に出会えるのは嬉しいですね。

碧羽「それで言うと、私は「ビターネクター」を聴いたときに、“えっ、やばい！楽しみ！”ってなりました。曲のテイストもですし、日本語と英語が混ざっている歌詞もすごくオシャレで。こういう静かめなテイストの曲をラブワンのみんなで歌えるのがすごく楽しみでした」

――実際に歌ってみた感想や、“ここを聴いてほしい！”って思うポイントは？

碧羽「歌っていて、すごく気持ち良かったです！　聴きどころは…もう全部聴いて欲しいんですけど（笑）、特にラップのところ。男子メンバーが連続でラップするところがお気に入りです」

――久昌さんと洸瑛さんはどうでしょう？

歩夢「「Upgrade」は、僕たち男子メンバーがK-POPとかHIP HOPが大好きってことで、自分たちでも“ダンスがバチバチで、すごくラップをしていてっていう曲をやってみたいね”って話してたところにいただいた楽曲なので、とてもテンションが上がって…」

洸瑛「デモを聴いた瞬間、走り回っていたもんね（笑）」

歩夢「ヤバかったよね（笑）。でも、本当にこの「Upgrade」は、歌い方やラップの仕方、踊り方など、全ての面でアップグレードした男子メンバーを見せられる楽曲になっていると思います」

――洸瑛さんが気に入っている楽曲は？

洸瑛「僕は「僕らのロードムービー」が好きです。ショートドラマも撮らせていただいて、2024年と言えばっていうくらい、自分の中でもかなり思い出に残っています。あと、普通に碧羽ちゃんとイーチのサビの歌声とかも好きなんです。パフォーマンスしていても、2人の歌声に安心出来ると言うか…。リリースから結構経っているんですけど、何回やっても毎回“いい曲だな〜”って思いながらパフォーマンスしています」

――もう1曲、アルバムの終盤に収録されている「Story」についても聞かせてください。この楽曲は事務所の先輩でもあるBUDDiiSのKEVINさんが作詞・作曲をした1曲ですが、レコーディングで印象に残っていることはありますか？

洸瑛「KEVINさんがレコーディングに立ち合ってくださって、すごく細かくディレクションしていただけたのが嬉しかったですし、感動でした。「Story」っていう楽曲も、僕らっぽさもありつつ、KEVINさんのエッセンス…例えば、ワードセンスだったり、掛け合いの感じだったりがオシャレで、KEVINさんの風が感じられるというか。とても素敵な楽曲だと思います。レコーディングはすごく楽しかったんですけど、でも、とても緊張しました（苦笑）。ボーカルブースからすぐ見えるところにKEVINさんが座っていたので…。緊張しすぎてKEVINさんから3回くらい“洸瑛くん、大丈夫？　緊張してる？”って聞かれましたし、（笹原）遼雅とかも歌詞を噛むくらい緊張していました（笑）」

歩夢「でも、すっごく優しくディレクションしてくださいました。“ここはこうだよ”とか、“こういう歌い方をしてみるといいよ”とか、細かくアドバイスしてくれて…」

洸瑛「さらっと歌ってくれるんだよね」

歩夢「そう！　本当にそう！」

洸瑛「それに感動しちゃって。歩夢なんかレコーディングが終わった後に、“KEVINさん、俺、どうやったらKEVINさんみたいになれますか？”って聞いていて可愛かった（笑）」

歩夢「だって、本当にさらっと歌うから、“え、待って！？ちゃんと発声練習してきたのかな？”とか（笑）。発声練習してなかったとしたら、それはそれでヤバくない！？みたいな（笑）」

洸瑛「その度に普通のリスナーになっちゃったよね。ディレクションしてくださっているのに思わず聴き入っちゃって」

碧羽「わかる！　本当そうだった！」

歩夢「しかも、さらっと歌っているのにテクニックがすごいから、もうびっくりして。だから、終わった後に“どうしてそんなに歌上手いんですか？”って聞いちゃいました」

洸瑛「そしたら、“物心ついたときから歌ってるからわかんないよ〜、わっはっは！”って言ってくれました（笑）」

歩夢「なので、やっぱりKEVINくんは天才！　自分で曲も作れるし、歌もうまいし。尊敬しています！」

――藤咲さんは今の洸瑛さんや久昌さんの話を聞きながら何度も頷いていましたね。

碧羽「はい。それこそレコーディング前に送っていただいたデモに入っている歌声もKEVINさんで。その時点ですでに美声すぎて、“これを私たちが歌っていいんですか！？”って気持ちになっていました（笑）。実際のレコーディングでは2人が言ってくれた通り、ディレクションのときにいつの間にか歌が始まって、その歌声もまた美声で、なんて言うか…“もう、ありがとうございます！！”って感じでした（笑）」

――歌いながら特に好きなところってありますか？

碧羽「「Story」は曲調もなんですけど、パート割がすごく好きです。いろんな声が聴けると言うか…ライブではみんなと一緒にセッションする気分で歌えるだろうなと思って、今からパフォーマンスするのが楽しみです」

――飯塚さんはどうでしたか？　やっぱり緊張しました？

瑠乃「もうガチガチに緊張していました（苦笑）。でも、みんなが話してた通り、優しくディレクションしてくださって。しかも、“ここで切るんだよ”とか、本当に細かく教えてくださったので、すごくわかりやすかったですし、後半はリラックスしてできました」

碧羽「え〜、私、帰りの電車まで緊張してた（笑）」

瑠乃・洸瑛・歩夢「あははは」

――（笑）。

――最後になりますが、『ゆれる青春』リリース直後の2月にタイで行われる“JAPAN EXPO THAILAND 2025”に出演。初の海外公演に向けて、代表して飯塚さんから意気込みをお願いします！

瑠乃「ラブワンで海外遠征することは、メンバー内で密かに目標にしていたことなので、“本当に行ける！”っていうのが嬉しいのと、現地の方にラブワンを知っていただけるチャンスなので、この機会を無駄にしないように。タイの方にラブワンの良さを広め“タイ”です。あと、実はイベント当日が私の誕生日なので、みんなからのサプライズもちょっと期“タイ”し“タイ”な（笑）」

歩夢「これ、“期待”とか“したい”とか、“たい”って読むところは全部ひらがなや漢字じゃなくて、カタカナで“タイ”って書いてください（笑）」

――承知しました（笑）。タイ公演、楽しみですね。

洸瑛「はい。ライブはもちろんですけど、タイ料理も楽しみなので、精一杯いろいろ楽しんでこようと思います！（笑）」