こまちぷらす 「居場所」を考える会、発足 オンラインで意見交換
戸塚町でコミュニティカフェなどを運営するNPO法人こまちぷらす(森祐美子代表)がこのほど、地域の居場所づくりに興味を持つ人らを集めて情報や意見交換をする「こまちIBASHO研究会」を発足した。オンラインでの交流を中心にしながら、新たな居場所が生まれるきっかけにしていきたいという。
「子ども食堂やコミュニティカフェなど、地域の居場所をつくりたいという方の相談が増えてきています」と森代表。同法人はこれまで居場所づくりのノウハウを教える講座を全国で開催。そのなかで活動を始めるにあたり「ハードルが高い」という声も聞かれたという。そこで居場所がつくりやすくなる環境を育てたいと企画に至った。
活発な議論を創出
昨年10月からトライアルとして活動をはじめた同研究会。北海道から関西までの各地から、会社員や研究者のほか、居場所を運営中の人・創設の準備をする人など現在までに約30人ほどが活動に参加している。
日々の活動では、メンバーらが「居場所に必要な『場の空気感』はどのように生み出せるのか?」や「居場所を運営し続けるために必要な『仕組み』とは何か」などの深堀りしたい議題を決め、活発な議論が行われている。
しかし当初はオンラインでのコミュニティツールに慣れていないメンバーが多かったり、ミーティングで発言するメンバーが少なかったりなど課題が多かったという。
そこで同法人のボランティアが個別に声をかけ、意見の発信を促すなど対面と同じ関係性を築けるよう力を注いできた。「私たちの関係を『主催者とお客さん』にしないことが大切だと考えています」と森代表。
今年度末までに100人のメンバーを集めたいとし、今後は実地での居場所の見学会やフォーラム開催など対面の活動機会もつくりたいという。
メンバーを募集
同研究会では随時、新規メンバーを募集している。参加費は月額1100円。ミーティングは平日夜に開催。メンバーは会員限定のSNSやイベントにも参加できる。問合せは同会【電話】045・443・6700まで。