【福島市・郡山市・会津若松市】創業20年以上続く自家焙煎コーヒー豆専門店3選
福島県内にある店の中から、福島市・郡山市・会津若松市で創業20年以上続くコーヒー豆専門店を紹介。各店の自家焙煎豆に込められたこだわりや想いを聞きました。
【福島市】珈琲舎 雅(みやび)
浅煎りから深煎りまで満遍なく揃う豆から「お気に入り」を見つけて
2024年6月に開店20周年を迎えた福島市の『珈琲舎 雅(みやび)』。2025年現在、店に並んでいるコーヒー豆はストレート15種類、ブレンドは月替わりも含めて11種類にものぼる。
「一人ひとりの好みは違うので、深煎りから浅煎りまで満遍なく豆を揃えた中から自分の好きなものを見つけてほしい」と代表の山口雅俊さん。週5日早朝から焙煎に励み、その量は平均で月300kg。香りや音や色、手ざわりなど豆が伝えてくれる感覚を大切にしながら半熱風の5kg釡で焼き上げる。
生豆を仕入れる時は「1年を通じて切れることなく、長期間安定して入荷できる豆」かつ「できるだけ品質の良い豆」を選んでいる。山口さんは各ブレンドの個性やバックストーリーを踏まえた上で「空」「花」「土」といった漢字一文字の名前を付けた。
こだわっているのは“冷めてもおいしいコーヒー”。喫茶店やカフェで、おしゃべりを楽しんでいるうちにコーヒーが冷めてしまったとしても最後まで飲み干して満足感が残るようなおいしさを目指している。
珈琲舎 雅(みやび)
住所
福島市花園町7-11
電話番号
024-536-8688
営業時間
10:00~19:00
休み
毎週日・月曜日
駐車場
4台
リンク
https://miyabi-coffee.com/
備考
【『珈琲舎 雅』の豆を使っている飲食店】
ANTIQUE(福島市)、食堂ヒトト(福島市)、kimama cafe(伊達市)、他
キャッシュレス決済/不可
【郡山市】コーヒー豆焙煎工房 T&C(ティーアンドシー)
注文を受けてから焙煎をスタート。日常を豊かにするコーヒーの香り
郡山市の『T&C(ティーアンドシー)』はお茶屋として創業し、1990年からコーヒー豆の焙煎をスタート。「東京で出合った自家焙煎コーヒーの味わいに感動し、焙煎したてのコーヒーを届けたいと思ったのがきっかけです」と微笑む店主の熊田彰広さん。
店内には生豆がずらりと並び、注文を受けてから焙煎を開始する。「常に新鮮な豆を味わってほしい」との思いからオーダーメイドの小型焙煎機を用意し、大量に作り置きすることなく、200gからのこまめな焙煎もこだわりの一つ。
お客さんとの会話から深煎りや浅煎り、苦みや酸味、香りなど、好みを引き出して生豆を選び、焙煎してくれる。豆選びで迷ったときは店主こだわりブレンドもおすすめ。
コーヒー豆焙煎工房 T&C(ティーアンドシー)
住所
郡山市町東2-118
電話番号
024-962-9220
営業時間
9:00~19:00
休み
毎週日曜日
駐車場
3台
備考
【『T&C』の豆を使っている飲食店】
N-STAND CAFE & LAUNDRY(郡山市)
キャッシュレス決済/クレジットカード各種、PayPay
【会津若松市】珈琲館 アメリカ屋
リーズナブルさと品質の良さで勝負。会津若松最古のコーヒー豆店
創業1957年。『珈琲館アメリカ屋』は会津若松市内で最も早くコーヒー豆の自家焙煎と販売を始めた店だ。2025年現在、店を切り盛りする2代目の川野辺光祐さんによれば、当時衣料品店を営んでいた祖父がなじみの業者からコーヒー豆を扱わないかと持ちかけられたのが始まりだったという。
店頭に並ぶのはブラジルやキリマンジャロなど、コーヒー好きにはなじみ深い定番どころが約13種類。「焙煎する際は、豆の種類や業者さんの話を参考にどの程度焼くか決めています。コーヒー豆は収穫時期やその年の出来栄えで味が変わるので、定番のブレンドでも豆の状態で比率を変えて、味わいに差が出ないようにしていますね」と川野辺さん。
目指すのは幅広い世代の口に合うコーヒー。豆の特徴は生かしつつ個性的になりすぎないように気を配っている。そして驚くべきはその価格。ほとんどが100gで500円ほどと物価上昇の激しい現代にあってうれしい設定となっている。
珈琲館 アメリカ屋
住所
会津若松市上町2-35
電話番号
0242-22-2766
営業時間
9:00~18:00
休み
毎週日曜日
駐車場
1台(店舗前)
リンク
https://coffeeamerikaya.wixsite.com/aizu
備考
【『珈琲館 アメリカ屋』の豆を使っている飲食店】
珈琲館ひろ、アドリア北出丸カフェ、1/3 Cafe、こぐま亭(すべて会津若松市内)
キャッシュレス決済/クレジットカード各種、PayPay、他