帝京大学ラグビー部 4大会連続13度目V 努力結実、「堅い守り」発揮
帝京大学ラグビー部(八王子キャンパス/大塚)が1月13日、秩父宮ラグビー場(東京都港区)で行われた第61回全国大学ラグビーフットボール選手権大会で4大会連続、13度目の優勝を果たした。キャプテンの青木恵斗さん(4年)は、「一度は逆転されたが、自分たちのやるべきことをやれば勝てる自信があった」と激戦を振り返った。
大塚にある八王子キャンパスに所属している同部には、現在約150人が在籍。日野市にある専用グラウンドをメイン練習場として、寮生活を送りながら日々練習に励んでいる。
因縁の相手早稲田と対決
同大会決勝の相手は、昨年夏・秋の試合で2連敗を喫した早稲田大学。前半、FL青木キャプテンが大きく前進し、PR森山飛翔選手(2年)が先制トライ。14─0とリードを広げるが、ミスやペナルティが重なり、14─12まで盛り返されてしまう。
後半開始直後、早稲田大が逆転に成功する。しかし、「接戦になることはチームとしても個人としても想定内だった」とする青木キャプテンのもと、ハーフタイムには「焦ることなく臨もう」と一致団結していた。落ち着いてプレーを進め、LO本橋拓馬選手(4年)が逆転のトライを奪取。その後ピンチの局面も持ち前のチームプレーで乗り切り、帝京が33─15で4大会連続、13度目の優勝を勝ち取った。
逆転、でも焦ることなく
同部の相馬朋和監督は大会後のインタビューで、「今シーズンは本当にいろいろなことがあったが、そのたびに強くなり、立ち上がる青木キャプテンをチームが一丸となって追いかけていく、そんなシーズンだった」と振り返った。青木キャプテンは「一度は逆転されたが、焦ることなく、自分たちのやるべきことをやれば勝てる自信があったので、最後は33─15というスコアで勝つことができた」と大会中の胸中を吐露。どんな局面でも落ち着いて点を取り返す、帝京の「堅い守り」が発揮された試合展開であった。
同部によると、部員の多くは医療技術学部で八王子キャンパスに通っているという。日によるが朝8時頃から練習を行い、11時過ぎに練習が終了。その後、午後の講義に出席し、授業終わりにウエイトトレーニングなどを行う。部員同士でよく堀之内にある「らーめんにんにくや」に食べに行くという。