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母を入居させる?決断までの期限は1カ月…母にとって一番良い選択とは #母の認知症介護日記 189

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アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんのことを地域包括支援センターや区役所に相談しても、一向に何の進展もないことにもどかしくなっていたワフウフさん。居ても立ってもいられず、法務局のネット相談も利用していました。しかし、ちゃんと事情を説明しているにもかかわらず、すでに相談していた地域包括支援センターへ再度相談するよう促す返事が届き、ガッカリ……。そんな中、ワフウフさん姉妹は、先日紹介してもらった高齢者住宅の見学にも足を運びました。建物も施設内もとてもキレイでしたが、頼まないと生活のフォローまではしてもらえないということで、残念ながら今のあーちゃんの状態を考えると厳しそうです……。

これなあに…??

父からあーちゃんの財産を守るため、ワフウフさん姉妹はあーちゃんに腹巻型のポーチを購入し、お金や貴重品は身につけるように言いましたが、翌日には記憶とともにポーチは姿を消してしまいました。そこで、今度は首から下げられるポシェットを購入。こちらはいい感じに使えていると思ったのですが、しばらくするとまたなくなってしまいます……。ただ、あーちゃん本人に自覚はなく、いつも父のせいにするだけ。話が二転三転するので、聞くのも疲れます……。

老人ホームと高齢者住宅の見学を終え、姉妹で話し合った結果、選ぶなら老人ホームにしようと決めたのですが、いざとなると心が揺れます。

あーちゃんにはこっそり探りを入れていて、家を出ること自体に抵抗がないことは確認したのですが……。

プライドの高いあーちゃんは、見学に連れて行くと入居を拒否しそうな気もしています。

営業さんは、私たちが迷っているのをお見通しのようで、1カ月だけ仮押さえをすると言ってくれました。さて……どうする!?

先日、あーちゃんとインドカレー屋さんに行ったときのこと。

あーちゃんはナンで食べるタイプのカレーのことをすっかり忘れていたようで……。

まるで、初めて食べたかのようなリアクション……。

カレーを忘れちゃったの!? と、姉妹で驚がく……。

そして、一緒に注文した鶏肉料理も……。

めちゃくちゃしっかりとガーリックの味がしていたにもかかわらず、ニンニクの味がしないと言いビックリ……。味覚全体が相当鈍くなっているようです。

老人ホームと高齢者住宅、どちらも見学した結果、選ぶなら老人ホームだと姉妹で答えを出したのですが、いざ決断するとなると心が揺れます……。あーちゃんにはこっそり探りを入れていたのですが「お金の心配さえなければ……」といった反応で、家を出て父と離れて暮らすことには否定的ではないようでした。しかし、プライドの高いあーちゃんは、見学に行ったらきっと施設への入居を拒否するでしょう……。自分で断ってしまうかもしれません。だからといって、住む場所を本人に見せずに勝手に決めてもよいものか……?

悩んだまま動けない私たちを見透かしたように、老人ホームの営業担当の方は「あと1カ月だけ仮押さえにしておきますので!」と言ってくれました。どうするべきか? あと1カ月で決断しないといけません。

あーちゃんの認知症は、日に日に進行しています。先日も、インドカレー屋さんで、ナンをちぎって食べるカレーの食べ方がすっかりわからなくなっていたり、ガーリックの味を認識できなくなっていたり、私たちがショックを受けるような発言を繰り返していました。

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施設への入居は、あーちゃんの環境を大きく変えることになるため、なかなか決断できない気持ちもわかります。しかし、日に日に症状が進行していることもあり、もう決断しなくてはいけない段階に来ているのも事実です……。よく考えて、納得のいく選択ができればいいですね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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