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PFP4位カネロ・アルバレスは5連続判定防衛、井上尚弥に敗れたフルトンはダウン奪われ判定辛勝で再起

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サウル・アルバレスとスティーブン・フルトン,Ⓒゲッティイメージズ

次はクロフォードと激突?

プロボクシングのWBA・WBC・WBOスーパーミドル級王者サウル“カネロ”アルバレス(34=メキシコ)が14日(日本時間15日)、アメリカ・ラスベガスのT-モバイルアリーナでエドガー・ベルランガ(27=プエルトリコ)に判定勝ちし、WBAは9度目、WBCは8度目、WBOは6度目の防衛に成功した。

挑戦者はアマチュアで162勝17敗、プロ転向後もデビューから16連続初回KO勝ちの記録を持つ実力者だったが、カネロは序盤から圧倒。3回に強烈な左フックでダウンを奪い、その後も攻撃の手を緩めず118-109が2人と117-110が1人の3-0で大差判定をものにした。

戦績を62勝(39KO)2敗2分に伸ばした3団体統一王者だが、これで5連続判定防衛となり、KO勝ちは2021年11月のカレブ・プラント(アメリカ)戦以来遠ざかっている。

次はスーパーライト級とウェルター級で4団体統一したテレンス・クロフォード(アメリカ)や、2022年5月に判定負けしたドミトリー・ビボル(ロシア)らが対戦相手候補に挙がる。

世界で最も権威があるとされるアメリカのボクシング誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で3位にランクされるクロフォードと4位にランクされるカネロの対戦が実現すれば、世界が注目するビッグファイトとなる。PFP2位の井上尚弥(大橋)との“最強争い”にも影響必至だけに注目だ。

フェザー級での世界再挑戦にはアピール不足?

この日のアンダーカードでは元世界スーパーバンタム級王者で、2023年7月に井上尚弥(大橋)に8回TKO負けで王座陥落したスティーブン・フルトン(30=アメリカ)が登場。フェザー級でWBC5位、WBA7位、WBO13位にランクされるカルロス・カストロ(30=アメリカ)にダウンを奪われながら2-1判定で再起戦を飾った。

フルトンにとって1年2カ月ぶりの再起戦は、フェザー級転向初戦でもあった重要な一戦。5回に右ストレートでダウンを喫しながらも、他のラウンドでポイントを拾い、96-93、95-94、94-95のスプリットデシジョンで辛勝した。

すでにフェザー級でWBA2位、WBC7位、WBO8位にランクされているが、この日の出来ではWBA王者ニック・ボール(イギリス)への挑戦にはアピール不足だったかもしれない。

フルトンはこれで22勝(8KO)1敗。唯一の黒星をつけられた井上尚弥へのリベンジを果たすにもフェザー級のベルトを獲り、モンスターが階級を上げてくるのを待ちたい。

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記事:SPAIA編集部

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