JAあつぎ 広報大賞で準大賞 食・農・地域を誌面でつなぐ
全国の農業協同組合(JA)の優れた広報活動を表彰する2024年度「JA広報大賞」がこのほど発表され、117の応募JAの中から、JAあつぎ(大貫盛雄代表理事組合長)が総合の部で準大賞を獲得した。地元メディアが外部有識者として広報委員会に加わり、組合長らトップと議論できる体制づくりが評価された。2月26日には都内で表彰式が行われる。
JAあつぎでは広報活動として、組合員向け情報誌「グリーンアートあつぎ」(年12回)をはじめ、准組合員向け広報紙「グリーンページ」(年3回)、地域住民向けコミュニティー誌「JAあつぎコミュニティー」(年2回)を発行。合わせてホームページやSNSの運用による情報発信を行っている。
誌面発行に携わる広報職員は現在2人。誌面ごとにターゲット層も異なるが、広報誌作成で重要とするのは「食と農と地域」。誌面ごとに読者目線に合わせ、生産者と地域をつなげることや、人の暮らしに役立つことを大切にし、幅広い年齢層に届くようSNSを使ったメディアミックスを意識して企画を練る。
広報担当の吉川翔太さん(38)は、「紙面に多くの人が登場することを意識しています。また広報誌はJAのPRの場、イキイキとした写真が撮れるように心がけています」と話す。また誌面から読者がJAに興味を持ってもらえるように、スタンプラリーなど、実際に読者が参加できるイベント企画も行う。
広報委員会
今回の活動で評価された広報委員会は年2回開催され、神奈川新聞社やタウンニュース厚木・愛川・清川編集室らが外部有識者として参加する。役員や各部署の部長らと共に広報委員会に出席し、活動報告や広報戦略を話し合うと共に、地元マスメディアとのコミュニケーションの場ともなっており、「外からの声を聞けることがアドバイスになります。これからもこの繋がりを大切にしたい」と吉川さん。
また小学生向け通年型食農教育事業「親子夢未Kidsスクール」も評価されている。
広報の重要性を職員に伝えているという大貫組合長は「これまでも報告と情報提供に力を入れてきた。職員が一生懸命にやってくれ、形に残してくれたことに感謝しています」と笑顔で話した。
広報誌はJAあつぎホームページ下部にある「情報誌・広報紙・コミュニティー誌」からバックナンバーを含めて閲覧することができる。