「何を着ればいい?」を解決 GLOBAL WORKとオカムラ、オフィスカジュアル研修を初開催
アンドエスティHDグループのアダストリア(東京都渋谷区)が展開するブランド「GLOBAL WORK」は10月23日、オカムラ(神奈川県横浜市)の社員約40人を対象に、「好印象をつくるオフィスカジュアル」をテーマとしたワークショップを初めて開催したと発表した。
オフィスカジュアルの服装選びが、他部署とのコミュニケーションにおいて壁となる
働きやすい職場空間の整備や働き方改革の一環として、企業のビジネスファッションのカジュアル化が進んでいる。オフィス環境事業を手掛けるオカムラでもオフィスカジュアルへの移行が進む一方で、所属部門によって取り入れ方や着用する服装にギャップがあり、オフィスカジュアルの浸透が課題とされていた。
同イベントの前には、ファッションに関するアンケート調査をオカムラのオフィスに勤務する社員94人を対象に実施。「オフィスでの服装に自信がある」と回答した人は2割にも満たない結果で、多くの人がオフィスでの服装に自信が持てていないことが判明した。
また、「オフィスでの服装が同僚や顧客とのコミュニケーションのしやすさに影響する」と回答した社員は7割近い結果となった。同じ職場にいても職種が多岐に渡る場合には、服装選びへの障壁が、異なる部門でのフラットなコミュニケーションの壁となることも多いとわかった。
座学やグループワークを経て、社員参加型ファッションショーが盛り上がり
同イベントは、GLOBAL WORKの支援の下、オカムラのオフィスにて、社員を対象にオフィスカジュアルへの理解を深めるワークショップとして開催された。服装の判断基準を共有し、部門や職種を超えた社員間のコミュニケーションを促す1時間のプログラム構成となっていた。
プログラムの内容は以下の通り。
座学を通じたマインドセット
オフィスカジュアルの目的や、ファッションが与える印象についての基礎知識を解説。
オフィスカジュアルについて考えるグループワーク
オフィスでの服装に自信が持てない人が多い背景には、働く環境や職種、周囲との関係値によっても、オフィスカジュアルの捉え方や好印象を与える範囲が曖昧であることをアダストリアは指摘している。
グループワークでは、オカムラにおける服装ガイドライン作成を仮定。グループごとに複数のスタイリング画像について意見交換しながら、オフィスカジュアルのレベルを以下のような5段階に格付けする作業を実施した。
・王道なスタイルで、式典や謝罪にも行ける着こなし
・個性や気遣いが感じられて好印象だが、式典や謝罪などのかしこまった場面ではNGな着こなし
・ファッションを楽しんでいる印象だが、社外業務でもOKな着こなし
・個性が強めのため、社内業務であればOKな着こなし
・同僚や取引先に良い印象を与えないため、NGな着こなし
ワークを通じて社員同士の意見交換でコミュニケーションしやすい雰囲気をつくり、オフィスでの好印象につながるのかを具体的かつ視覚的に学びを深めたとしている。
社員参加型ファッションショー
オカムラの社員6人がGLOBAL WORKのオフィスカジュアル服でコーディネート。実際に着替えて登場する参加型のファッションショーとなった。
ファッションが組織内の円滑な関係構築の要素に
レクチャーを受けて「オフィスカジュアルに対しての意識が変わった」と答えた社員は8割以上に上り、マインドセットの変化が確認されたという。イベント後に「オフィスでの服装に自信がある」と回答をした人は約5割に上り、イベント前から改善したとわかった。
また、実施後のアンケートでは、回答者全員が「オフィスカジュアルな服装が、同僚や顧客とのコミュニケーションのしやすさに影響する」と回答した。服装は単なる身だしなみにとどまらず、組織内の円滑な関係構築の要素であるという認識が浸透したとされている。
同イベントの詳細はアンドエスティHDグループの公式リリース(PR TIMES)より確認できる。