まだ間に合う 関東で一番紅葉が遅い場所
日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
今日のゲストは、鉄道ライターの杉山淳一さん!
今回のテーマは
「いま乗っておきたい、旬のローカル線の旅」
ローカル線はどんどん減ってきているんです。鉄道ファンでなくても、一度は乗ってほしい路線車両がたくさんあって、廃止直前ものやこの季節柄のってほしいローカル線をご紹介します。
冬の定番三陸鉄道の「こたつ列車」とJR東日本「レストラン列車」
ご存じの方も多いかもしれませんが、冬の定番となった「こたつ列車」を今年も運行されます。車内では、うに、あわび、ほたてなどを使用した海の幸満載のお弁当や、人気のスイーツを堪能できます!
和風洋風2タイプのこたつ:和風は掘りごたつ、洋風は椅子に座ってテーブルこたつを楽しめる
絶景と食を楽しむ往復プラン:久慈から宮古へ行く時は和食、宮古から久慈に戻る時はスイーツを提供
リアス式海岸の絶景:窓からは断崖絶壁と太平洋の雄大な景色が楽しめる
車内イベントも盛り沢山な内容となっております!温かいこたつに入りながら、冬の味覚、車窓からの景色を楽しめます。
運行日は、2025年12月6日(土)~2026年3月8日(日)までの土曜日曜祝日
参加代金
おとな 1区間/3,000円(税込)
こども 1区間/1,500円(税込) ※こどもは小学生以下となります。
「洋風こたつ列車」もあります。
杉山さんのおすすめは「久慈へ行って、そこから北へ洋風こたつに乗って、スイーツを楽しみながら宮古へ」というルート。さらに余裕があれば、八戸から先のJR東日本のレストラン列車『TOHOKU EMOTION』にも乗車してみては。こちらは3両編成で真ん中の1両がオープンキッチンになっており、シェフが目の前で料理する様子も楽しめるレストラン列車。
それぞれの列車の詳しい情報については、三陸鉄道JRのホームページをご覧ください。
関東で一番遅い紅葉スポットへ!久留里線と亀山湖!
千葉県亀山のローカル線「久留里線」。久留里線はJR東日本が千葉県で運行するローカル線。木更津~上総亀山間 32.2km。
この近くの亀山湖ダム湖は、隣の養老渓谷と並んで「関東で一番紅葉が遅い場所」で知られています。(11月下旬から12月上旬)ですので、紅葉を見逃し方、まだ間に合うかもしれません!
ちなみに、遊覧船「奥房総亀山湖紅葉狩りクルーズ」なんてものもあります。
11月22日(土)から12月14日(日)まで
オータムフェスティバル/紅葉狩りクルーズ
上総亀山駅から徒歩17分
「湖面に映る紅葉は2倍の美しさ。息を飲むとはまさにこのこと」と杉山さん。駅から湖までは歩いて楽しめる距離なので、鉄道とクルーズを組み合わせた小旅行にぴったりです。
92年のときを超えていまも活躍中!栃木真岡鐵道 SLもおか号!
本当に貴重になったSLに乗れるのが真岡鉄道です。
1990年、SLもおかは、SL復活プロジェクトがスタートしました。
1933年に製造された「C1266」は福島県川俣町にありました。この車両を1993年に復元。1994年からSLもおかの運行が始まりました。
杉山さんによれば、SLの車両維持は非常に大変で、技術も忘れられつつあるとのこと。現在も運行していること自体が貴重です。
東京からのアクセスは常磐線で笠間駅へ行き、そこから関東鉄道に乗り換え、茂木駅からさらに真岡鉄道に乗り継ぎます。真岡駅はSLの形をした特徴的な建物で、駅内にはD51型などの機関車も展示されています。
1933年から92年すぎた今も現役で活躍しているSLにぜひ乗ってみください!
詳しい情報については、真岡鉄道のホームページをご覧ください。
杉山淳一さん
1967年、東京生まれ。
信州大学大学院を卒業後、出版社でパソコン雑誌やゲーム雑誌の広告営業職を担当。
96年にフリーライターになると、IT、PCゲーム、eスポーツ、ゲームアプリなどの分野で執筆されます。
鉄道趣味歴は40年以上で、常日頃、全国の鉄道路線完乗=完全制覇を目指して旅をしつつ、“書き鉄=鉄道ライター”として活動されています。
前回は「おすすめの夜行列車の旅」を教えていただきました。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)