東広島で1泊2日の疑似被災体験 御薗宇小学校地区で親子防災キャンプを初めて開催
御薗宇小学校区住民自治協の自主防災委員会は8月5、6日の両日、親子防災キャンプを御薗宇地域センター(東広島市西条町御薗宇)などで初めて開いた。同小学校区内の小学3~中学2年生と保護者計約30人が参加。1泊2日の体験型プログラムで防災について楽しく学び、疑似被災体験をした。
初日は、陸上自衛隊員による災害派遣の実態から学ぶ講座やロープ1本で命を守るロープワーク、自主防災委員による避難所開設・運営などを体験。その後、避難所を想定して宿泊した。
2日目に開かれた東広島消防署員3人による救急救命講習では、3班に分かれて練習用の人形を使い心肺蘇生やAED(自動体外式除細動器)の操作体験を行った。同署員から「手の付け根の部分に体重をかけて肘を曲げずに真上から30回連続して押す」など、胸骨圧迫(心臓マッサージ)の仕方を分かりやすく指導してもらった後、AEDを使った救命措置を体験した。
市立御薗宇小学校6年生の安井里桜さんは「1泊して避難生活の大変さがよく分かった。学んだことをしっかり生かしたい」と話し、同自治協の渡辺豪事務局長は「子どもたちに災害派遣に参加した自衛隊員の生の声を伝えることができて良かった。今後も続けていきたい」と話していた。
同キャンプには、同市防災士ネットワークや地域住民など25人が協力した。(山北)
プレスネット編集部