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「伏線回収が気持ち良すぎ!」心霊全力無視エンタメ『見える子ちゃん』ほか“巧妙な仕掛け”がクセになる名作4選

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「伏線回収が気持ち良すぎ!」心霊全力無視エンタメ『見える子ちゃん』ほか“巧妙な仕掛け”がクセになる名作4選

カドコミ、ニコニコ漫画、pixivコミックでの累計閲覧数9,000万回、国内発行部数330万部を突破した泉朝樹によるホラーコメディ漫画「見える子ちゃん」を、中村義洋監督が実写映画化した『見える子ちゃん』が6月6日(金)より全国公開となる。

©2025『見える子ちゃん』製作委員会

ある日突然、霊が”見える”ようになった女子高生・みこ。ヤバすぎる霊たちに囲まれたみこが選んだ生き残り術は、まさかの「見えていないフリ」。親友のハナに霊が憑いても、同級生のユリアに見えることがバレそうになっても、ただひたすらに全力スルー。しかし、産休に入る担任の代理として遠野先生が赴任してくる。

何やら異様な霊が憑いている遠野の影響か、ハナの様子に異変が生じ、ついには倒れてしまう。ハナを助けるため、みこはユリアや昭生と共に遠野の謎を追ううちに、驚くべき事実を知ることに。果たして、親友を救い、文化祭を無事に迎えることはできるのか──。

“見えていないフリ”を貫いてきたみこが、ついに「無視できない」恐怖に立ち向かう!

©2025『見える子ちゃん』製作委員会

「伏線回収すごすぎ」欺かれる快感に浸れる名作4選!

『見える子ちゃん』を公開に先駆け一足早く鑑賞した人々からは、「途中の違和感がラストできれいにつながる展開も気持ちいい」「最後まで見た後にまた見直したくなるような仕掛けが沢山あって、これは確定で二週目見ます」「伏線回収すごすぎて1秒も目離せない」と、ラストに待ち受ける伏線回収への興奮が相次いで報告されている。

©2025『見える子ちゃん』製作委員会

これまでも大ヒット作を多数送り出し、ミステリー表現について「見るのも作り込むのも一番好き」と語る鬼才・中村監督が新たに手掛けた本作。ホラーや青春要素だけではない、あらゆる要素に細かな仕掛けを潜ませ、これまでのホラー作品とは一線を画す、青春映画ならではの爽やかさも併せ持つ新たなエンターテイメント作品に仕上がった。

ということで今回は、そんな『見える子ちゃん』を存分に味わい尽くすためにも併せて観ておきたい日本映画を3作ピックアップ。一体どこまでが伏線でどこからがアクシデントなのか? 細部まで無視できない、緻密な仕掛けの数々を何度も繰り返し見ることで捉え方もグルリと変わる、“欺かれる快感”に満ちた映画をぜひチェックしよう。

©2025『見える子ちゃん』製作委員会

🎬️『カメラを止めるな!』(2017年)

ある郊外の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていた自主映画の撮影隊が、本物のゾンビに襲われ始める――というカメラ1台による37分のワンカットで撮られた“ノンストップ・ゾンビサバイバル”から始まる『カメラを止めるな!』。観客が劇中で最初に目撃するこの“映画”は、実は物語においてあくまで「前半」に過ぎず、「後半」では冒頭に流れた映画の撮影の裏側で何が起こっていたのか──という“種明かし”がコミカルかつテンポ良く展開されていくことになる。

観客たちの心を強烈に掴んだこの映画の最大の魅力は、物語が進むにつれて、「あの演技には裏があったのか!」「カメラを止めなかった理由はこれか!」といった、鑑賞中の頭によぎった“違和感”の正体が次々に明らかになる、予測不可能で見事な伏線回収の数々。公開当初は無名の新人であった上田慎一郎監督による初の劇場長編作品であった本作は、制作費わずか300万円ながら緻密な構成と予想だにしない驚きの展開の連続が大きな話題を呼び、都内2館のみでスタートした上映が口コミによって全国の拡がり、最終的に興行収入31.2億円を記録する快挙を成し遂げた。

日本中を夢中にさせ、何度も映画館へ足を運ばせた“違和感”は、『見える子ちゃん』にも張り巡らされており、一度見たら何度も見返したくなる欲求にかられることだろう。

🎬️『イニシエーション・ラブ』(2015年)

【最後の5分全てが覆る。あなたは必ず2回観る。】という宣伝コピーがセンセーショナルに取りざたされ注目を集めると、文字通りにラスト5分で描かれる大どんでん返しに誰もが度肝を抜かれることになった『イニシエーション・ラブ』。

1980年代後半のバブル最盛期の静岡を舞台に、奥手で恋愛経験のない大学生・鈴木とマユの運命的な出会いと、マユのために自分を磨き変わっていく鈴木の日々を映し出す「Side-A」と、東京本社に転勤することになった鈴木が、上京後も静岡と行き来しマユとの愛を貫こうとするも、東京本社の同僚・美弥子との出会いで心が揺れはじめる様子を映し出す「Side-B」という、2つの物語で構成されている。

ラストに向けて徐々につながっていく2つの物語に見え隠れする“違和感”を抱えたまま、突如突きつけられる結末は、最後の最後まで騙されていたことに思わず喜びを感じるほど。『イニシエーション・ラブ』の公開から約10年、すべての伏線が一気に回収される快感は、新時代のホラーエンターテイメントの名のもとに、『見える子ちゃん』によって再びこの国にもたらされることになる。

🎬️『コンフィデンスマンJP』(ロマンス編:2019年/プリンセス編:2020年/英雄編:2022年)

長澤まさみ演じる天才詐欺師・ダー子を中心に、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)という個性的な3人の信用詐欺師<コンフィデンスマン>が、欲望にまみれた富豪や悪徳企業を相手に大胆不敵な騙し合いを繰り広げる、痛快エンターテインメント『コンフィデンスマンJP』シリーズ。

テレビドラマシリーズで蓄積された騙し合いの応酬への期待から、騙されることがわかっていても、さく裂する大どんでん返しに次ぐ大どんでん返しが増幅させるカタルシスは日本中を虜にし、映画版3部作の累計興行収入を97億円にまで押し上げた。近年の日本映画を代表する大ヒットシリーズを経て、2回、3回と見返しても何度でも楽しませてくれる緻密に練られた伏線がもたらす爽快感を知ってしまった人こそ、『見える子ちゃん』で描かれるまさかの展開は夢中になること間違いなしだ。

『見える子ちゃん』


6月6日(金)より全国公開

ある日突然、霊が“見える”ようになってしまった女子高生・四谷みこが、霊から逃げるでも立ち向かうでもなく“見えないフリ”を貫くという斬新な物語を、ホラー映画界をけん引してきた中村監督がこれまでのホラー作品とは一線を画す緊張感と、青春映画ならではの爽やかさを併せ持つ新たなエンターテイメント作品として贈りだす。

©2025『見える子ちゃん』製作委員会

主人公・四谷みこ役にはドラマシリーズ&映画『【推しの子】』(24)にも出演し現在最も注目を浴びている若手女優・原菜乃華、みこの親友・百合川ハナ役にはモデルや女優として多彩な才能を発揮し続ける久間田琳加、二暮堂ユリア役にはSNS総フォロワー数700万人を超え女優業でも急成長を遂げているなえなの、映画オリジナルキャラクター・権藤昭生役には話題作に立て続けに出演し勢いの止まらない俳優・山下幸輝、京本大我(SixTONES)が謎めいた教師・遠野善を演じ個性豊かなキャスト陣が本作を彩る。

©2025『見える子ちゃん』製作委員会

また、年頃の娘・みこ(原菜乃華)に存在を無視されながらも温かく見守る父親・四谷真守役に滝藤賢一、毎日仕事に追われて余裕のない母親・四谷透子役に高岡早紀、産休を目前に控えるみことハナのクラス担任・荒井先生役の堀田茜と、実力派俳優が集結。さらに、次世代K-POPを代表する超大型新人ガールズグループ・BABYMONSTERの新曲「Ghost」が主題歌に決定した。

©2025『見える子ちゃん』製作委員会

ホラー表現とともに、中村監督がこだわったのはミステリー表現だ。監督は本作で描かれるあらゆる要素に、一度見ただけでは気づくことができない程度の細かな仕掛けを潜ませ、大胆な結末へと観る者を誘う。果たして一度の鑑賞で『見える子ちゃん』の“違和感”に気づくことができるか? みこの“見えないフリ”によって予測不可能な結末を描く“全力無反応系エンターテイメント”の誕生だ。

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