“手しごとの町”からの贈り物。クラフトチョコレートが香る日本発バウムクーヘン
2024年8月、東京・日本橋浜町にオープンした「カカオ菓子suminoza(スミノザ)」。看板商品の「バウムクーヘン ショコラ」には、同じ日本橋浜町のチョコレート専門店「nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO」が、ベトナムの契約農園から届くカカオ豆を使って作ったチョコレートが贅沢に練り込まれています。
オーナーシェフの村田友希氏は、京都・福知山の「洋菓子マウンテン」で二番手を務め、ヨーロッパでの修業後、2019年に開業した「nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO」のシェフショコラティエに就任。
満を持して独立開業した「カカオ菓子suminoza」は、職人の“手しごとの町”として知られるこの地を改めて選び、「nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO」のチョコレートを使った焼き菓子やソフトクリームを販売しています。
メレンゲを多く入れることでふんわりとした食感に。卵黄を少なくして、チョコレートの風味をよりクリアに浮き彫りにすることをイメージしたそう。周りがシャリ感のあるチョコレート入り糖衣がけなのも珍しく、繊細な口どけです。
コーヒーや紅茶と相性がいいのはもちろん、ほうじ茶や煎茶といった日本のお茶とも合うので、ぜひ試してみてください。温かな飲み物と共にいただくと、フレッシュなチョコレートの香りと味わいが、より豊かに広がります。
ホールサイズもありますが、こちらはカットサイズの個包装3個入り。切り分ける必要がなく、すぐに食べることができるのが手軽です。
注目してほしい家形のBOXは、昔、隣の場所で大家さんが営んでいたというパン屋さんの建物をイメージ。もの作りの思いを継承していきたい、という気持ちが込められています。
実は村田シェフ、これまでバウムクーヘンを作ってきた経験は無かったそうですが、専用オーブンなどを導入し、一から試行錯誤しつつ商品開発を進めたとのこと。改めて新たな技術を学び、創作に取り組む難しさと喜びとを感じていると、生き生きとした顔を見せてくださいました。
屋号は、村田シェフの出身地である京都の路地、通称「炭之座通り」に由来。未来に続く無限の可能性やワクワク感の象徴であり、国内外問わず幅広く愛されたいという願いを込めて英語表記にしたそうです。
これまで培ってきた経験と、日本橋浜町という場所で育んできたご縁を大切に、この町で生まれたチョコレートを使った、新たな町の名物としていきたいという村田シェフ。そんな温かな思いを感じながら、楽しんでいただきたいお菓子です。
商品名:バウムクーヘンショコラ(カット・3個入り)
販売:カカオ菓子suminoza(スミノザ)
文:お取り寄せの達人:平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)