過去の私に「大丈夫」と言ってあげたい…辛かった母乳育児
こんにちは。3歳と1歳の男の子兄弟の育児に奮闘するライターの“森山ゆう子”です。私が長男を出産したのは33歳の時。次男を出産したのは35歳の時でした。2人とも母乳で育てましたが、長男を出産した時、そして次男を出産した際も、最初は全く母乳が出ませんでした。
おっぱいが1滴も出ない! 一番つらかった産後1週間
出産前の助産師さんのおっぱいチェックで合格点を貰っていた私は、子どもを産んだら母乳は自然と出てくるだろうと安易に考えていました。
それが出産後、いざ初乳をあげようと思っても、母乳が1滴も出てきませんでした。それに加えて、長男は助産師さんたちもビックリするような、おちょぼ口。
授乳を試みるも、まず息子の口に乳首がなかなか入りません。やっと入ったと思ったら、今度は母乳が出てこないので泣き出します。母乳指導をしてもらっても、乳首すらうまくくわえさせることができないことや、おっぱいが全くでないことに焦り、涙した入院生活でした。
結局、赤ちゃんの体重が落ちてきたため、退院前日にミルクを足すことになったのですが、ものすごい勢いでミルクを飲む息子に、「こんなにお腹をすかせているなんて、やっぱり母乳は全然出ていなかったんだ」と、さらに悲しい気持ちになりました。
母乳が出ても不安だった、“新生児期の育児”
退院後はミルクと母乳の混合で頑張っていましたが、出産後9日目にしてやっと母乳が出てくるようになりました。それでも、ミルクをぐいぐい飲む息子の様子から「母乳はまだ全然足りていないんだ」と、頻回授乳をしながらもミルクを足していました。
そして迎えた、退院後1週目の健診の日。「赤ちゃんの体重増加は順調で平均以上です。今日からミルクは足さずに母乳だけで様子をみてください。1週間後の母乳外来で、赤ちゃんの体重と母乳の量を測ります」と助産師さんから言われました。ホッとしたと同時に、ミルクをやめて息子の体重がまた減ってしまわないか不安もありました。
結果として、1週間後の母乳外来の受診時にも息子の体重は増加していて、母乳も出てきていたのでミルクはやめてもいいと言われたのですが、不安は拭いきれず、その日以降さらに頻回授乳をするようになりました。
当時、授乳の度にその時間や様子を事細かにメモに残していました。見返してみると1日に20回以上授乳している日があったり、「母乳が足りているか不安」「母乳辛い」といったことが走り書きしてあったりと、精神的にだいぶ不安定だったことが分かります。
この不安定な状態は、1カ月健診で息子の体重が平均よりもだいぶ大きく成長していてくれていたことでやっと解消されるのですが、今思い返してみても新生児期の母乳育児は本当に辛かったです。しかし、あの強化合宿のような日々のおかげで、その後は自信をもって母乳育児ができました。
次男を出産。その後の“母乳育児”は…?
長男の時と同じように、次男の時もやはり出産後すぐに母乳は出ませんでした。しかしこの時は、「もし出ないならミルクを足せばよいし、頻回授乳していればそのうち出てくるようになる!」という思いがあったので、苦しむことはありませんでした。
母乳は、出産後3日目くらいで出るようになったのですが、大きめの赤ちゃんだったため、母乳だけでは足りずに、やはり生後1週間ほどはミルクを足していました。
その後は母乳だけで育児をしていましたが、以前のような不安は全くなく過ごせました。それも、長男の時の苦しみぬいた経験があったからこそだと思っています。
長男は妊娠38週に身長50.5cm、体重3406g、次男は妊娠40週に身長52.5cm、体重3952g、と大きめで生まれてきてくれていたのですが、その後も成長曲線を上回る勢いで2人とも成長してくれました。だいぶ前に、長男に「もし、タイムマシンがあったらお母さんどこに行きたい?」と聞かれて、その時は思いつかなかったのですが、長男の出産時に泣きながら不安になりながら授乳していた過去の私に「大丈夫だよ」と伝えに行きたいなと思いました。
[森山ゆう子*プロフィール]
やんちゃ盛りの3歳差男の子兄弟の育児に奮闘する2児のママです。
主に子育てに関する情報を発信するライターとして活動中。
最近は、子どもたち寝かしつけ後に食べるご褒美コンビニスイーツ探しにハマっています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。