【藤沢 イベントレポ】龍ノ口骨董市 - 江ノ島で本物の昭和レトロに触れる!1997年から続く骨董市で買い物してみた
江ノ電の江ノ島駅や、湘南モノレールの湘南江の島駅から徒歩数分という絶好のロケーション。普段の生活に彩りを加える昭和レトロなアイテムから、博物館クラスのお宝が並ぶ骨董市として、知る人ぞ知るアンティークマーケットが龍ノ口骨董市です。
神奈川県藤沢市の寂光山龍口寺で開催される骨董市で、毎月第3日曜日の朝7時から午後3時まで開催。季節によって出店数に違いが出るものの、多い時には40近くの出店があるそうです。今回は実際に龍ノ口骨董市を取材して、ひとめ惚れした昭和レトロなアイテムを購入してきました。
昭和時代のデザインと共に過ごす贅沢な時間が楽しめます
寂光山龍口寺の参道には、朝早くから様々なアイテムが並び始めます。もっとも取材したのは2025年8月17日と夏真っ盛り。当日の気温も高く、伺った話では出店数もいつもと比べるとかなり少なめなのだとか。
今回の取材に対応していただいたのは、龍ノ口骨董市を主宰する清雅堂の見城さん。見城さんによれば元々は町おこしの思いを込めてスタートした骨董市だそうですが、コロナ禍以降は人出も減り、これからは寂光山龍口寺の寺おこしの意味も持つイベントとして継続していきたいそう。
最近では幅広い世代の方や外国人観光客も徐々に増えているそうで、会場でも上級者だけの閉鎖されたイベントと言う空気は感じられませんでした。昭和時代の食器や雑貨、ホビー、アート作品など、様々なアイテムを眺めながら過ごすゆったりとした時間は、他には代えがたい贅沢な時間と言えそうです。
昭和時代の玩具箱のような店頭は見るだけでも楽しい
見城さん自身もブースを出店されており、時代を感じさせるカトラリーや企業ノベルティ系のラジオが面白かったです。画像中央左側にはウイスキーのボトルが見えますが、実はこちらもラジオでして、コレクターにはたまらない逸品なのかも?
龍ノ口骨董市に参加するには、知識があった方が掘り出し物に出会える確率は高くなるのでしょう。ただ、専門的な知識が無くても、モノ、コトに興味があれば誰でも楽しめる懐の深さも持ち合わせています。知ったかぶりなどせず、わからない事はわからないと素直に伝えれば、詳しく教えてくれるハズです。
博物館級のお宝が並んでいるのが骨董市の魅力のひとつ
別の出店ブースでは、いかにも昭和デザインらしい食器類やオブジェが並べられていました。
この画像中央のウネウネしたデザインのオブジェにピンときた方は、恐らく骨董品の上級者に違いありません。こちらはパリに拠点を置いて国際的に活躍し、1964年(昭和39年)には国立代々木競技場 第二体育館に「余韻の化石」を制作した、故水井康雄さんの作品です。
国内で開催された個展用に作られたオブジェで、実績と知名度を踏まえると、博物館に収蔵されても不思議ではない正真正銘のお宝でした。
昭和初期のワケアリ香水瓶を購入しました
今回は画像の香水瓶を購入しました。透明なガラスに不透明の色ガラスを被(き)せ、切子細工でデザインを表現したアール・デコ調の香水瓶です。上部には真鍮のようなパーツが取り付けられており、昭和初期の国産香水瓶のようなルックスにひとめ惚れでした。
ただオリジナルに付いていたハズのバルブ(空気を送り込む風船状のパーツ)が欠品しており、香水瓶としては使えないとのこと。そうしたワケアリもあり、なんと3000円にて譲っていただけたのです。ワケアリ品ではありますがボリュームがあり、発色に優れた香水瓶がこの価格とは、アンティークの初心者目線では掘り出し物だと思うのですが、いかがでしょうか?
現代のパーツでレストアし、香水瓶として復活させるか、それとも部屋にアクセントを演出するオブジェとして飾るか。使い方を考える時間すらも楽しめるのが、骨董市の魅力かもしれません。
言うまでもなく骨董市に並べられているのは、その殆どが1点モノ。この記事で紹介したのも2025年8月17日時点の情報で、実際に足を運んだ際に同じアイテムが手に入ることを保証するものではありませんので、予めご了承ください。
逆に言えば、リピートする度に新しい出会いに恵まれるのも、骨董市ならではです。第3日曜日に江ノ島観光の予定がある際には、いつもより早めに家を出て、龍ノ口骨董市で昭和時代にタイムスリップしてみるのもオススメです。
龍ノ口骨董市の詳細
開催日
毎月第3日曜日
開催時間
7:00〜15:00(天候等の影響で中止もしくは短縮の可能性あり)
支払い方法
各出店者にご確認ください
アクセス
江ノ電 江ノ島駅より徒歩3分/湘南モノレール 湘南江の島駅より徒歩3分
住所:神奈川県藤沢市片瀬3-13-37 寂光山龍口寺
駐車場:無し(近隣のコインパーキングをご利用ください)