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【3月15日解禁】80cm級の特大ニジマスも狙える『東古屋湖』釣りフィールド紹介

TSURINEWS

キャンプ場沖(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

栃木県塩谷町にある東古屋湖は、那珂川支流の荒川に建設された西荒川ダムによってせき止められた人工湖。ダムは栃木県県土整備部が所管し、ダム湖は鬼怒川漁協によって管理されている。

特大ニジマスで人気

湖は本流筋のインレットからダムまでは約1.3km、湖の面積は約0.28平方キロメートル。一日あれば、ボートで最上流部からダム近くまで湖全体を探れる広さだ。

週1~2回の頻度で定期的に放流がおこなわれている。魚種はレギュラーサイズのニジマスを中心に、大型ニジマスやサクラマスなど。ナナマルとかハチマルと呼ばれる特大のニジマスが釣れる釣り場として人気がある。

東古屋湖の概況(作図:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

同湖はダム湖を利用した管理釣り場と自然のフィールドとのちょうど中間に位置する釣り場。ルアー、フライ、エサ釣りのほか、混雑していない時にはトローリングも許可されている。ワカサギの釣り場としても認知されていることから、放流から時間の経った個体は水生昆虫のほか、ワカサギなどの小魚も摂餌しているものと推測される。そのため、ミノーで大型ニジマスを狙う人が多い。

普通のポンドタイプの管理釣り場なら最大水深は3~4mだが、ここでは水深20mを超える場所もある。また、最上流部や松手沢ワンドはインレットであるため酸素量が多く、魚が集まりやすい。季節の移り変わりとともにポイントや回遊するレンジが変わっていくので、管理釣り場とは違った楽しみがある。

状況を見極めて攻めよう

放流直後の大型ニジマスは浅場を回遊していることが多い。最上流部のインレット付近やキャンプ場前の浅場、松手沢ワンドなどが狙いめとなる。

一方、放流から一定時間が経過した大型ニジマスは、ネイティブな魚の動きへと移行する。時間的には、朝夕のマヅメ時は浅場を、日が高い日中は深場を回遊する傾向がある。また、風のない時は中層から下層を、風が吹き始めると表層を回遊する。また、低水温時は日中に温まりやすい浅場が有利だが、氷が張っている場合などはやや深めのレンジにいる。ニジマスの適水温は10~15度で、5月以降の高水温時には深場の底層へレンジが下がる。

松手沢ワンド(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

ニジマスの行動は、状況によって大きく変わる。その時の状況を判断しながら、ポイントの選定や探るレンジ、使用するルアーやフライのパターンを変えていく。ひと筋縄ではいかないが、そこに釣りの楽しみがあると言っていいだろう。

解禁日はボート釣りがおすすめ

今年の同湖は、3月8~9日に解禁前漁獲調査がおこなわれ、3月15日に解禁される予定だ。解禁直後は、上流部で氷結が見られることもある。岸釣りでもいいが、下見ができないなら解禁日は移動が容易なボート釣りを選択したほうが得策だ。

昨年までの実績なら、解禁前に大量放流されるほか、5月中旬まで毎週土・日曜に定期放流される。放流場所はキャンプ場前と管理棟前の2カ所で、トラックからの直接放流される。放流量は、解禁前に約3.4t、週末の定期放流は一日約180kg。また、ゴールデンウイークにも大量放流されるので楽しみだ。

管理棟下流(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

夏期は高水温と低水位で舟が出せなくなり、岸からの釣果も望めない。秋シーズンは、10月下旬から12月末まで。水温が下がり、水位が上がってくると、再び漁協による定期放流が始まる。周辺の渓流や湖が禁漁期に入ることから、トラウトファンにとって数少ない釣り場の1つになる。同湖にはワカサギも放流されているため、ベイトフィッシュとなっている。その点で、ミノーイングは有効な釣法の1つ。

箱根・芦ノ湖や日光・中禅寺湖と比べてかなり小さい湖で定期放流がおこなわれていることから、両湖と比較すると魚影は非常に濃いはず。管理釣り場ほどの魚影はないが、これからネイティブフィールドで釣りを始めたい人には、格好の練習場となる釣り場である。一度訪れてみてはいかがだろうか。

<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年3月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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