意外と知らない!「吸水性が高いタオル」の“2つの特徴”「効率的に使える」「美容にもいい」
お風呂上がりや洗顔後、タオルの吸収力に満足していますか? 毎日使うものだからこそ、快適な使い心地は大切ですよね。実は吸水性には、繊維の構造や加工の違いが大きく影響しています。今回は、オリジナルタオルを販売している株式会社フォーカスに「吸水性が高いタオルの特徴と、そのメリット」を教えていただきました。
教えてくれたのは……株式会社フォーカス
ECサイト「CLAT-JAPAN」を運営し、オリジナルタオルやTシャツの販売、商品へのプリント・刺繍加工を行っている。タオルやTシャツ、バッグなど繊維製品を多く取り扱っているため、商品の選び方や長持ちさせる洗濯方法、消臭・洗浄テクニックなどの実用的なコンテンツも提供。「集う価値に彩りを」という理念のもと、信頼性の高いサービスとオリジナル商品を通じて、お客様の一生の思い出になるかもしれない”その日”を彩るイベントをサポートしている。
吸水性が高いタオルの「2つの特徴」
吸水性が高いタオルとは、通常よりも効率よく水分を吸収できるタオルのことです。吸水性が高いタオルを選びたい方に向けて、意外と知られていない2つの特徴をご紹介します。
1. 繊維の隙間が多い
タオルは、縦糸と横糸を織り合わせて1枚の生地を作ります。この織り方によって細かな隙間が生まれ、この隙間がスポンジのような役割を持ち、吸水性を高めます。タオルの素材そのもの吸収力に注目する方も多いですが、実はタオルの素材よりも、繊維同士の隙間に溜め込む水分量こそが、吸水性のよし悪しを左右するポイント。繊維の隙間が多いほど、溜め込む水が多くなり、吸水性は高まります。
一般的にタオル素材として多く使用される綿は、繊維自体が水をよく吸収する特性を持っています。一方、マイクロファイバーは非常に細かな繊維で構成されており、繊維同士の隙間が多いのが特徴です。綿とマイクロファイバーを比較すると、マイクロファイバーのほうが、一時的な水の吸水性が高いと言えるでしょう。
2. 糸を撚っていない
撚り(より)をかけていない糸を使ったタオルは、吸水性が高いという特徴があります。「撚り」とは、繊維をねじることで糸を強くする工程のこと。通常、タオルの繊維は撚りを加えて1本の糸を作り、それを生地として織り上げます。一方、撚りをかけずに作られた糸は「無撚糸(むねんし)」と呼ばれます。
無撚糸を使用したタオルは、柔らかくふんわりとした手触りが特徴です。繊維を撚らないことで繊維同士の間に多くの隙間が生まれ、高い吸水性を実現します。無撚糸のタオルは、一時的に大量の水分を吸収する性質があり、短時間で乾きやすいのもメリット。吸水性と速乾性を求める方にとって、無撚糸のタオルは最適な選択肢です。
吸水性が高いタオルを使うと、うれしいメリットたくさん
吸水性が高いタオルには、多くの魅力があります。生活をより快適にしてくれるので、使用シーンに合わせて上手に取り入れてみてくださいね。
コンパクトで効率的
食器洗い後のお皿やコップの水分を取る際や、お風呂上がりに体を拭く際に、通常のタオルよりも小さなタオルで十分対応できます。拭く回数が減ることで手間が省け、収納スペースもコンパクトに抑えられるのが大きなメリットです。
髪や肌ダメージを軽減できる
ヘアドライ時にも、吸水性の高いタオルの使用がおすすめです。通常のタオルは髪を拭く際に摩擦が起こりやすく、髪にダメージを与えてしまうことも。吸水性が高く、繊維同士の隙間が多い柔らかなタオルを使用することで、摩擦によるダメージを軽減できます。髪だけでなく、肌も同様に摩擦によるダメージを受けやすいため、肌への負担を減らすためには吸水性の高いタオルが理想的です。
吸水性が高いタオルには、さまざまな種類があるため、用途に合った選び方が大切とのこと。選び方のポイントについては、次回の記事で詳しくご紹介します。
shukana/webライター