【船橋市】夏休みの自由研究にいかが? 浮沈子を作ってみよう!
船橋市総合教育センター(船橋市東町834)が7月5日に実施した「科学の広場浮沈子を作ってみよう」に、本紙記者が挑戦しました。
空気と水の性質を利用したおもちゃ
浮沈子(ふちんし)とはパスカルの原理とアルキメデスの原理を利用したおもちゃ。
水が入った容器の中で物が浮いたり沈んだりする動きが面白く、不思議でもあります。
センター4階の理科研修室に集まったのは、市内の科学好きな小中学生とその家族10組、計25人。
千葉工業大学工学部の半沢洋子教授と金子毅非常勤講師が浮沈子の原理を説明してくれました。
空気は押すと体積が小さく、引っ張ると大きくなりますが、水は押しても引っ張っても体積は変わりません。
浮沈子はこの性質の違いを利用しています。
講座では針のない注射器を使い、空気と水の体積変化を確かめました。
浮いたり沈んだり科学の不思議体験
さあ、浮沈子作りの準備。
バケツに水を張り、水の中で目盛り付き試験管にスポイトで空気を少しずつ注入。
すると沈んでいた試験管が水面すれすれまでプカーっと浮いてきます。
バケツの中でそのまま水が満タンのペットボトルに入れ、キャップをして、ボトルを指で押すと試験管は浮いたり沈んだり。
「科学って面白い」と感動。
ペットボトルとたれビンでの浮沈子作り本番では、銅の重りと水の調整が難しく、時間切れで記者は完成できず。
しかし、科学好きの10組は全員成功。
見事にペットボトルの中でたれビンが浮いたり沈んだり。
お父さんと参加した法典西小4年の直町湊音(すぐまち みなと)さんは「ペットボトルを押すだけで浮いたり下がったりするのが面白い。夏休みの宿題にやろうかな」と感想を語ってくれました。
(取材・執筆/マット)
浮沈子の作り方
(1)たれビンの底に画びょうで穴を開ける
(2)たれビンに銅の粒(短くした銅線)を適量入れる
(3)水を入れ重さを調節する
たれビンにふたをし、水の中に入れて水面すれすれに浮いていることを確認する
(4)水の入ったペットボトルの中に入れ、ペットボトルのふたをして完成!
船橋市総合教育センター
科学の広場 「浮沈子を作ってみよう」参考資料
作成/千葉工業大学 半沢洋子、金子毅