「芭蕉さん」の遺徳しのぶ 式典に600人 6年ぶりに歌や演奏響く 伊賀
江戸時代の俳人・松尾芭蕉(1644-94)の命日の10月12日、生誕地の三重県伊賀市で78回目の芭蕉祭が開かれた。上野公園(上野丸之内)の俳聖殿前で営まれた式典には、関係者や市民ら約600人が参加。青空の下、ふるさとが生んだ俳聖の遺徳をしのんだ。
市と公益財団法人芭蕉翁顕彰会の共催。今年は合唱や生演奏が6年ぶりに復活し、式典に彩りを添えた。
子ども合唱団による「芭蕉さん」の斉唱や殿内の芭蕉座像への献茶・献菓・献花などの後、文部科学大臣賞の表彰や芭蕉翁献詠俳句の特選句の表彰と披露、懸額の除幕などがあった。
この日は他に、芭蕉祭に合わせた初のイベント「ニュートロ芭蕉祭」(芭蕉翁生誕380年事業)が同公園の上野城本丸広場などで開かれた。来場した親子連れらは、ご当地キャラクターが出演するステージや芭蕉にちなんだグルメなどを楽しんでいた。
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