<ブラコン義姉の暴言>バツイチの夫⇒離婚後に交際したのに……「略奪婚」はヒドい!【まんが】
私はユイカ。夫のショウタと結婚したのは半年ほど前。ショウタはいわゆるバツイチで、私たちがお付き合いを始めたのはショウタが離婚してすぐのことでした。正直なところ既婚者のときから私がショウタのことを好きだったのは本当です。しかし誓ってもいいですが、離婚前には2人きりでのデートすらしていません。それなのに義姉は私のことが気に入らないらしく、「うちの義妹、略奪婚なのよ」とありもしない話を親戚中に言いふらすのです……。
失恋に泣いた日から数ヶ月後、突然ショウタからLINEがきました。ショウタとは会社で連絡事項をやりとりする必要があるので、お互いのLINEは知っていたのです。その後、私とショウタは初めて2人きりで食事をしました。食事をしたときに詳しい話も聞くことができました。
ショウタから「付き合ってほしい」と言われたとき、涙が溢れるくらい嬉しかったのを覚えています。お付き合いから2年後、私たちは晴れて夫婦になりました。
「親戚にも紹介したいから」と誘われた食事会の席では、緊張している私に対して、優しそうな義母やおじさんおばさんたちが「これからよろしくね」と暖かい言葉をかけてくださいました。
既婚者であるショウタを好きになってしまった私。告白こそしたものの「この恋は忘れなければ」と思っていた矢先に、なんとショウタのほうからデートの誘いがありました。話を聞くと、告白当時は離婚協議中だったとのこと。離婚後に落ち着いてから私に声をかけてくれたようです。 ショウタと結婚できて、私は舞い上がるほど嬉しい気持ちでいっぱいでした。 それなのに初めて会った義姉のセリフにはビックリ。 なぜ「略奪婚」なんて根も葉もないことを言うのでしょうか……。
誤解です!否定するも「汚いオンナ」呼ばわりされ……悔しい!
食事会がお開きになり、親戚たちが先に帰ってルミさんと2人きりになるタイミングで私は勇気を出して話しかけましたが、返ってきたのは冷たい言葉でした。あまりの暴言に私は絶句。そして「粉をかける」という下品な表現にも面食らってしまいました。
私は義母になんと伝えたらいいか困ってしまいました。「その通りです」と言っても、義母だって困惑してしまうでしょう。
義母からの「何かキツイことでも言われた?」との問いにそれとなく肯定してみると、義母はふーっとため息をつきました。
私がひと言声をかけると、ルミさんは気まずそうにするでもなく「どうせ略奪婚でしょ」と直接私に言い放ちました。 私たちはショウタの離婚後に付き合い始めたので、もちろん前の奥さんから略奪をしたわけではありません。しかし何度否定をしても、義姉はまったく聞く耳を持とうとしてくれません。 それどころか「略奪婚に決まってる」「実際に略奪婚じゃなかったとしても、みんなからはそういう目で見られてる」と言われてしまい……本当に悔しいです。
恐怖!夫の注意に怒り狂う義姉「ワタシが追い払ってあげる!」
今回の件をショウタに話すべきか悩んでしまいました。ショウタに話して、もし義母と同じように「悪気はないから仲良くしてやって」と言われたら……今度こそ私は逃げ場がなくなってしまいそうです。とはいえこのまま黙っているのも違う気がします。私は意を決してショウタには話すことにしました。
私はそれ以上何も言えなくなってしまいました。誤解されたこと、そして勝手に決めつけられたことが悲しくて悔しくて、涙がポロポロ出てきます。そんな様子を見かねたのか、ショウタは「今すぐ姉ちゃんに連絡しよう」と言ってくれました。
ルミさんの誤解を解こうとしてもうまくいかなかった私。帰宅してからショウタに促され、相談することになりました。 内心「ショウタからも『姉ちゃんには悪気がないから、上手く付き合ってやってくれ』と言われたらどうしよう……」と心配していた私でしたが、そんな心配は杞憂に終わりました。ショウタはきちんと私の気持ちに寄り添って、「俺から姉ちゃんに注意してやる」とまで言ってくれました。 しかしルミさんはそれでも納得がいかない様子で、「私が追い払ってやる!」とショウタに荒々しく宣言したのでした。
【義姉の気持ち】大切な弟を傷つける女「絶対に許さないッ!」
私はルミ。2つ下の弟・ショウタは昔から優しすぎる性格で、意地悪な子から泣かされることもしばしば。私の役割は、そんな泣き虫のショウタを姉として守ってあげること。さてそんなショウタも家庭をもち、ひと段落……と思いきや、なんと相手の不貞が発覚して離婚することに。それを知ったとき、私は全身の毛が逆立つほどの怒りを感じました。意気消沈するショウタが不憫でたまりません。やはり大人になっても姉として私が守ってあげなければいけないのかもしれません。
母からは、「大人同士のことだから、夫婦2人に任せましょう」と言われていました。しかし不貞行為が発覚したあとに別居中のショウタに会うと、なんだかやつれきっています。ショウタは「はは、大丈夫だよ」と笑っていましたが、そんなショウタを見てまたもや怒りが沸き起こってきた私。身震いするほどの憤りを覚えたのは初めてでした。
私のあまりの剣幕に元義妹は震えあがっていました。ショウタや両親には怒られてしまいましたが、私は間違ったことをしたとは思っていません。だって私が怒鳴り込んだおかげで、「離婚だけはしたくない」と渋っていた元義妹も、すぐに離婚を承諾したのですから。やはりショウタの幸せには私が必要不可欠なのだと感じました。
元義妹の不貞行為によって家庭が壊れてしまったショウタ。昔から姉としてショウタのことを守ってきた私としては、黙って見ていることができませんでした。 私は怒りに任せて元義妹の家へ乗り込み、結果として離婚話をすんなり進めることができました。しかしそれによって私は、「弟にはまだ私が必要なんだ」と思いこんでしまったのです。だから弟から「交際を考えている人がいる」と言われたときには頭に血がのぼってしまいました。 弟の新しい配偶者に「どうせ略奪婚でしょ」と暴言を吐いたのは、今思えば嫉妬に近い感情でした。
私の様子がおかしいことに気づいたのか、母から「何を言ったのか」と何度も確認されました。私が言ったことを伝えると、母は真っ青になりました。 「あなた……どうかしてるわよ。ショウタの幸せを、今度はあなたが壊すつもり?」 震える声で言われたその言葉でようやく、自分のみにくさに気づくことができました。縁を切られても当然なことをしてしまいましたが、ユイカさんにせめて謝りたいと思います。
【私の気持ち】義母から連絡「謝りたい」涙ぐむ義姉。謝罪は受け入れるべき?
義姉・ルミさんは私のことが気に入らないらしく、親戚との食事会で「うちの義妹、略奪婚なのよ」とありもしない話を言いふらしていました。私は困惑。違うと否定をしましたがまったく聞き入れてもらえません。ショウタからも注意してもらいましたが、これまた聞く耳を持ってもらえませんでした。
義母とルミさんが来たのは20時ぴったりでした。私たちが玄関を開けると、すぐに義母が頭を下げてくれました。ルミさんも先日の態度とは打って変わって、反省した様子で「すみませんでした」と謝罪をしてきます。私たちは面食らいながらも2人を招き入れました。
4人でテーブルに着くと、義母はまた話し始めました。
義母はしきりに頭を下げています。私が「いえいえ、そんな」と声をかけていると、ルミさんも口を開きました。最初はバツが悪そうにしていたルミさんでしたが、次第に事情を話してくれ、最後には涙ぐみながら深々と頭を下げてくれました。
義母とルミさんがわが家へ謝りに来てくれました。 どうやら義母は、ルミさんがそこまでひどいことを言ったと思っていなかったらしく、本当のことを耳にして驚いてしまったようです。それがキッカケとなってルミさんを叱責、説得して、私に謝罪をさせることにしてくれたのだそう。 ルミさんからもしっかりとした謝罪をされました。「ショウタを守ってあげたい気持ちが暴走してしまった」といういきさつも聞かせてもらったのですが……私はどうするべきでしょうか。
「本音は許せない!」義姉の禊ぎに……わだかまりは消える!?
義母とルミさんの謝罪を聞いて、私たち夫婦は黙り込んでしまいました。ショウタの目にはまだ怒りの色が浮かんでいます。何か言おうとするショウタを制して、私は今の思いを口にしました。「これからは仲良くしたい」と言う私を、ルミさんは驚いた顔のままずっと見ています。
その後、ルミさんの手配で親戚たちを集めて開かれた食事会では、ルミさんから改めてしっかりとした謝罪を聞くことができました。この日をきっかけにルミさんとの距離はぐっと近くなりましたし、私自身も「これからはルミさんに歩み寄りながら仲良くできたらいいな」と思うことができました。
義母とルミさんは、私たちに対して真摯に謝ってくれました。 ルミさんに至っては、謝罪だけでなく自分のお金や労力を使い、再び親戚を集めての食事会を開いてくれました。きっと大勢の人の前で自らの過ちを認めるのは簡単なことではなかったはずです。私はそんなルミさんの姿を見て、わだかまりなく許すことができました。 今後は息子も生まれたことなので、ルミさんとの関わり方はまた変わったものになるでしょう。いまはこの幸せな光景を見ながら、よりよい関係になれればと思っています。