【日本一長いトイレットペーパー】セブンの神アイテムは「紙ちょい残ししたの誰だゴラァ(怒)」に平和的解決をもたらすか? 交換頻度を計算してみたら…
まだ残っている風に見せかけて、10cmほどペロンと伸びただけで命尽きるトイレットペーパー。
湧き上がるのは「前の人これ絶対わかっててやりやがったな……!」という怒り。逆に、単に気づかなかっただけなのに「わざとだろ」と疑われる屈辱感。家族や同僚を支配する疑心暗鬼……それがトイレットペーパー戦争だ。
それもこれもトイレットペーパーがすぐになくなるのが悪いんだ。と思ったかどうかは知らないが、特許取得済みの「日本一長いトイレットペーパー」がセブンイレブンで売られている。巻きが長い=交換頻度が少なくなる。トイレを共有する集団に平和をもたらす神アイテムだ。紙だけに。
・「超ロングトイレットペーパー約7.11倍巻シングル」(税込327円)
製紙メーカーの丸富製紙とセブンイレブンが共同開発したという「超ロングトイレットペーパー約7.11倍巻シングル」。一般的なシングル1ロールの長さは約50mだが、この商品の長さは356ⅿ。実に約7.11倍の長さとなっている!
直径は12.5cm。これだけ長い紙を巻くには特殊な技術がいるようで、200m以上の芯なしトイレットペーパーは同メーカーの製法特許となっている。これまでの最長は6倍巻き300mだったという。
一般的なトイレットペーパー(写真右はダブル25m巻き)と並べると、ふたまわりは大きいことがわかる。しかし紙の長さに対してコンパクトに設計されているため、省スペースに収納できるそう。
手に持つとずっしり重い。片手だとプルプルしてくるほどだ。
紙質はスベスベときめ細やかで、張りがあるタイプ。やや硬さも感じるが、そのぶん丈夫でちぎれにくい印象だ。
これだけ大きいと一般家庭のホルダーに入らないのではないかと思ったが大丈夫だった。
やや紙切板が浮くかなという程度で、使用にはまったく問題ない。
芯がないので最後まで無駄なく使いきれる。
なお、日本人が一度に手に取るトイレットペーパーの長さは平均0.8m(※日本レストルーム工業会調べ)、大便時の使用量は3mを超える(※日本トイレ協会調べ)という。
もし男女2人ずつの4人家族なら、1か月でシングル16.8ロールが必要だそうで、16回もトイレットペーパー戦争が起きていることになる。しかしこれがセブンのトイレットペーパーなら2回に収まるぞ!
男性ひとり暮らしなら、4か月以上も交換しなくていい計算に。季節変わってるよ。恐るべし7.11倍巻き……!
……と感心していたのだが、あることに気づいた。一度のトイレで平均3mって、そんなに使う? 両手を広げた長さの約2倍だぞ? 人によっては身長の2倍に及ぶ。ペットや子どもがいたずらで引き出してしまった、というのでもない限り、そんなにペーパー手に取らないだろうよ。
こちら、記事のことを忘れてトイレに入り、「小」のときに無意識に筆者が手に取ったトイレットペーパー。手のひらサイズで軽く四つ折りにしている感じ。
広げてみると意外に長い……。え、やだ私こんなに使ってた?
90cm以上あったわ。「大」のときは一度では済まないから、使ってるな、3m……。
・全国のセブンイレブンで取扱中
なお、ペーパーの使用量には大きな個人差があり、最も短い人で20cm、最も長い人で12mだったんだそう。大腸菌はトイレットペーパーをやすやす突き抜けるという研究結果もあり、適量論争は尽きることはないだろう。
「超ロングトイレットペーパー約7.11倍巻シングル」は全国のセブンイレブンで販売中。ペーパーのことでケンカするくらいなら、便利グッズを取り入れる方が生産的だ。災害時の備蓄にもおすすめ。
参考リンク:PR TIMES、一般社団法人日本トイレ協会
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.