創業51年!蔦に覆われたレトロ喫茶店「蔦」の絶品カツカレースパ|広島市中区
広島市の中でも繁華街にあたる大手町。
にぎやかな街並みの中で、その名の通り外観を蔦に覆われひときわ目立っているお店が「蔦」です。
昭和48年にオープンした「蔦」は、令和になった今も、創業時と変わらないお店の味と雰囲気を楽しめる喫茶店。
一歩足を踏み入れると、昭和の世界にタイムスリップしたような気持ちになれますよ。
今回は、蔦の人気メニューであるカツカレースパと焼きめし卵のせをいただいてきました。
カツカレースパ
お店の人気メニューでもある「カツカレースパ」は、名前の通りスパゲッティにカレーがかかっており、カツがトッピングされた一品。
カレーのルーは程よくサラッとしており、パスタの麺によく絡みます。
ルーはいくつかのスパイスや調味料を組み合わせている蔦オリジナルのもので、後味に少しピリッとした辛さがあります。カレーの中辛くらいの辛さです。
深いコクもあるので、パスタはもちろん、ご飯でも食べたくなる味です!
なお、ルーには牛肉が入っており、ごろっとした肉感も楽しめます。
ボリューミーなパスタは、手測りなので正確なグラム数はわからないそうですが、100gは超えているとのこと!
シングルで100g超えですが、最近は麺の量をダブル(プラス200円)にする人も増えているのだとか……!
トッピングの豚カツは、精肉店でカットしてもらった豚肉にお店で衣をつけて揚げていきます。
サクッとした衣と程よい柔らかさの豚カツはカレーとの相性抜群です!
豚カツだけでなく、卵などのトッピングをのせてさらにボリューミーにして食べる人も珍しくないそう。
お好みの食べ合わせを見つけるのも楽しそうですね。
焼きめし卵のせ
シンプルな焼きめしに卵がのった「焼きめし卵のせ」は、昔から愛されているメニューのひとつ。
パラパラに炒められた焼きめしの味は、創業当初から変わっていないそう。
やさしい味つけで、懐かしさが感じられます。
中には、エビや焼き豚、玉ねぎ、長ネギなど、具材もたっぷり入っています。
卵の黄身と合わせて食べると、一気にまろやかに……。
原材料などの仕入れ価格も上がっていますが、具材などの材料を減らすと味が変わるため、同じ具材にこだわり、味をキープしているのだそうですよ。
蔦メニュー
常連さんと心の距離が近く生活に寄り添うお店
創業51年になる蔦は、家族で営んでいるお店。
これまでのお店の歴史と蔦の魅力について、店主の娘である津田真弓さんにお話を伺いました。
常連さんが多く心の距離が近いのが嬉しい
蔦には多くの常連さんが通います。近くの会社に勤める人、大手町の病院に通う人など、訪れる人の生活やサイクルはさまざま。
程よい距離感で常連さんと接している津田さんですが、転勤や異動、転職でこの地を離れるときに挨拶されることも多いと言います。
また、以前は営業時間が朝の7時から夜の7時だったこともあり、待ち合わせ場所として使われることもありました。
「蔦を待ち合わせ場所にしてデートを楽しんでいたカップルが夫婦になり、その後、生まれたお子さんを連れて来店されることもあります。お子さんの成長も見てきているので、なんとなく親戚のような気持ちになりますね」と、津田さんは話します。
さらに「そのお子さんが、今は成人しているので、感慨深いものがあります」とも語ります。
何歳になっても生活スタイルが変わっても、ずっと通えるお店があるのは、お客さんにとっても嬉しいですね。
いつまでも変わらない味を守っていきたい
今後のお店の目指すものを伺ったときも、まず出てきたのがお客さんのことでした。
「昔から通ってくれている人が久しぶりにきたときに、“変わらないね”と言ってもらえることがあります。その言葉を聞くと嬉しくなるので、これからも創業時からの味を守って行くのが目標です」と、津田さんは語ります。
これからも、長く蔦の味を堪能できるのが楽しみですね。
蔦の基本情報とアクセス
広島電鉄「市役所前」電停がある交差点を、市役所と反対側の元安川に向かって進みます。
左手に広島市広島みらい創生高等学校が見えたら、その手前を左折。左手に見える蔦に覆われたお店が「蔦」です。
駐車場は、蔦正面を過ぎてすぐを左折した場所に2台分あります。お店の隣のスペースですが、駐車スペースが狭くなっているため、入庫時・出庫時はご注意ください。
蔦の基本情報
住所広島市中区大手町4-2-16電話番号082-244-5670営業時間月~金:11:00~16:00(LO15:30)
土:11:00~14:00(LO13:30)定休日日曜・祝日駐車場店横に2台あり
蔦で覆われたお店「蔦」は、お店の雰囲気もメニューも懐かしさを感じさせるものばかり。
時間がゆっくり流れているような感覚になるほど店内はやさしい空気に包まれており、落ち着いたひと時を過ごせます。
一度来店すると、その魅力に虜になりますよ。ぜひ、蔦でおいしい食事を楽しんでくださいね。
ライター/丸山希
※紹介している内容は2024年9月取材時点のものです。公開後内容が変更している可能性があります。
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