JR九州、SkyDriveと連携協定を締結 「空飛ぶクルマ」の運航を目指す
JR九州とSkyDriveは4日、連携協定を締結したと発表した。九州エリアでの「空飛ぶクルマ」運航を目指し、事業成立の可能性を検討する。
SkyDrive(本社:愛知県豊田市)は2018年7月に設立。「空飛ぶクルマ」や物流ドローンの開発などを手掛ける。「空飛ぶクルマ」では2020年に日本初の公開有人飛行試験に成功、2025年の大阪・関西万博を皮切りに事業拡大を目指す。現在は製造パートナーのスズキとともに3人乗りの「空飛ぶクルマ」を開発しており、2026年以降に型式証明の取得と納品開始を目指しているという。
両社の連携事項は、「展開地域」「ビジネスモデル」「オペレーションの概要」「ビジネスモデルにおける各当事者の役割」「想定される需要と収益予測」の5点。
鉄道事業者は地域の移動を担うだけでなく、街づくりや観光といった様々な側面で地域とアプローチできるのが強みだ。JR九州の古宮社長は、「空飛ぶクルマ」を単なる移動手段としてだけではなく、様々な事業に繋がる可能性を秘めたものと考える。
たとえば、ルートの制約から鉄道やバスでは何時間もかかるような行程も、鉄道駅などと目的地を「空飛ぶクルマ」で結べば大幅に時間短縮できる可能性がある。また山間地や離島からの通勤・通学の足や、物流の手段としての活用も考えられる。
具体的な運航ルートや事業開始時期は現時点では未定で、今後検討を進めていく。