読書コン入賞発表 最優秀賞は7作品 藤嶋氏「素晴らしい着眼点」
川崎市を中心とした小学生を対象に昨年8月から11月まで募集していた「友だちに薦めたいこの1冊コンクール」の入賞作品が2月7日に発表され、4千点近くの応募作品の中から、最優秀賞7点、優秀賞15点が選ばれた。16日には、かながわサイエンスパーク(高津区)で表彰式が行われた。
このコンクールは、科学教育の普及・啓発を目的に、東京応化科学技術振興財団(中原区中丸子/藤嶋昭理事長)が主催。42冊の推薦図書を対象に、推薦文、手紙、感想文としてまとめる「作文」、イラストや本の帯、ポップで表現する「イラスト」の2部門を低・中・高学年に分けて募った。
藤嶋賞は阿部さん
最優秀賞・藤嶋昭賞(1人)は、「ピラミッドその歴史と科学」(かこさとし著)を読んだ阿部愼之助さん(虹ヶ丘小6年/麻生区)の作文が受賞。表彰式で「イラストを見るだけでも、とてもワクワクすると思います。ピラミッドに興味がなかった人にも読んでもらいたい」とまとめた作文を読み上げた。藤嶋理事長は「著者のかこさんは、科学について子どもたちにわかりやすく紹介した本をたくさん書かれた学者。阿部さんが本書の中に小さく記載されているピラミッドの土台をどのように測定したかという部分に着眼した点に驚き、その素晴らしさを讃えて藤嶋賞に選んだ」と話した。