解禁直後の相模湾ティップランで良型アオリイカを次々キャッチ!【神奈川】強風攻略で釣果が急伸
10月20日(月)、相模湾東岸に位置する江の島~長井エリアのアオリイカ釣りが解禁した。資源保護のため、春に産卵床を入れたり、秋は禁漁期間を設けるなど、素晴らしい取り組みをおこなっている。この活動の成果もあり、相模湾東岸はアオリイカの個体数が多く、今年は釣れるサイズがとても大きいとの情報を聞くことが多い。
相模湾でアオリイカ解禁
解禁初日は、誰もが待ち望んでいたプレミアムデーで、容易に予約が取れるはずもなかった。そのプレミアムチケットを手にしたアングラーのSNSや、釣果情報を見て悔しい思いをしていたが、解禁四日後の乗船枠を確保することができた。
釣行当日、北風がかなり強めに吹いているが、陸からなので釣りに影響はない。
解禁から三日間はかなり好調、さらに今回は新作エギを使うので、アオリイカが初めて見るであろうエギに、もう期待感しかない。
1尾目をキャッチ
朝日が昇りきる前に出港。ポイントは港の目の前。船長の指示と同時にエギを投入する。薄暗いローライトの効果があり、誘いを入れてすぐにアオリイカからのバイト。幸先よく1尾目をキャッチしてホッとする。
風強く苦戦
このペースで釣れ続いたら…と淡い期待をしたが、実際はそう簡単にはいかなかった。沖の本命ポイントに近づくにつれ、風が思った以上に悪影響していた。
エギを投入し、1回目を誘い、2回目の誘いでフォールさせるころには、はるか遠くにエギがある状況。船が想定より速く流れてしまい、アオリイカがエギにアタックするタイミングが船の移動速度に着いてこれない感じだった。
こうなってしまうと、エギにアシストシンカーを付け足し、重くして対策を取るほか対応策はないが、追加のシンカーをセットすると、エギ本来の動きを損なうため、アオリイカからの反応が弱くなることがある。
ただ、ティップランエギングは、エギを海底に着底させないと始まらない。風が吹き過ぎても困るし、吹かなさ過ぎても困るのだが、後者よりはマシなので、何とか風の弱まるタイミングを待つしかない状況だった。
確実にチャンスタイムをモノできた
根気よく何度もエギを入れ替えながら、アプローチしていると、時折風が弱まるタイミングがくるようになってきた。
ウエイトを追加したエギと、風がやんだタイミングで入れるエギをセットしたタックルをそれぞれ準備しておき、付け替える一瞬の時間さえ無駄にしないよう、つねに臨戦態勢でその瞬間を待ち構える。
一瞬一瞬だが、チャンスタイムにしっかりとしたアプローチをすることで、後半少しずつ釣果が伸びてきた。竿頭は逃したが、船中二番目の釣果で納竿。
タックルの準備は万全に
こういう風の強い日、逆に風のない日などの悪条件を、なんとか攻略するためには、やはり多くの引き出しを持っておくことが重要。
例えばエギ一つにしても、同じ重さ、同じような色だけ持っていてもさまざまな状況には対応できない。アシストシンカーのウエイトにしてもそうだ。
今回、ロッドにおいても長さ、アクションの違う3セットを持ち込んでいた。この点に助けられたことは大きいと感じている。
エギに同じようにアクションをつけても、ロッドの長さを使い分けることで、竿自体の振り幅が変わってくるので、エギに加わるアクションの力量が変わり、水中でのダート幅も変化する。
このちょっとした変化にも、アオリイカは敏感に反応するので、状況が悪い時ほど、こういう部分に差が出ることがとても多い。
実際、釣行当日も結果としてとても強く感じたことだ。ティップランエギングをやり込むとわかるが、「今日は最高に条件が揃っている」という日は、年間でも本当に数えるほどしかない。
さらに、私のようなサンデーアングラーならなおさらだ。一日の釣りをしている時間を少しも無駄にしないように、あらゆる状況に、臨機応変に対応できるようにするため、タックルの準備は万全にしておこう。
<週刊つりニュース関東版野呂昌明/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年11月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。