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目指せ 食品ロス削減 区内でも多様な取り組み

タウンニュース

三保小学校の児童らが大きな声で食品の提供を呼び掛けた

10月は食品ロス削減月間。緑区では食品ロスを減らすため、さまざまな啓発活動を行っている。10月20日の緑区民まつりでも学生らと連携し「フードドライブ」が実施された。

食品ロスとは、本来なら食べられるのに廃棄される食品のこと。農林水産省と環境省がまとめた「令和4年度推計」によれば、日本での食品ロスは1年間で472万トンにも及ぶ。

そこで緑区が削減策の一つとして推進しているのが「フードドライブ」だ。これは各家庭で使いきれない未使用食品などを持ち寄り、必要としている人たちに提供する活動。緑区では2021年10月から緑区役所4階をはじめ、長津田、十日市場、白山の各地区センターに食品回収ボックスを常設。ハーモニーみどり、資源循環局緑事務所にも設置している。

同活動は徐々に浸透してきており、23年4月から24年3月までの期間にフードドライブで集まった食品は3296点、約918kg。これらの食品は緑区社会福祉協議会を通じて、食の支援を必要とする59世帯や、こども食堂や福祉ボランティア団体など93団体に届けられた。

区資源化推進担当では、広報活動と併せて企業や学校等でフードドライブを実施する際の支援も行っている。食品回収用のボックスやのぼり旗の貸し出し、集まった食品の回収・運搬を担う。実際に区内の三保小学校や長津田小学校、村田製作所などで実施された例もあるそうだ。

20日の緑区民まつりでも、東洋英和女学院大学SDGs研究会「コムラデリー」や三保小学校の6年生と連携してフードドライブを実施。菓子やシリアルなどが集まったという。参加した三保小学校の児童は「声を出して人に気持ちを伝えることがとても楽しかった」「話を聞いて家からわざわざ持ってきてくれた人もいてうれしかった」と笑顔で話していた。東洋英和女学院大学の鈴木千尋さん(3年)も「話を聞いてくれる人の反応も変化してきており、活動が広がっている実感がある」と笑顔を見せた。

学園祭でも

実際にフードドライブは広がりを見せており、区内で行われる大学の学園祭でも実施される。

11月2日(土)に東洋英和女学院大学で行われる「第35回かえで祭」では、午前10時から午後2時まで食品の持ち込みを受け付ける。11月10日(日)に行われる横浜創英大学の「第11回秋桜祭」でも実施され、時間は午前10時から午後2時。どちらも誰でも来場可能だ。

同活動で受け取れる食品は米、パスタなどの乾麺、缶詰、レトルト、インスタント食品、海苔やお茶漬け、粉ミルク、菓子、調味料など。ただし、賞味期限が2カ月を切っているものや明記されていないもの、開封されているもの、生鮮食品、アルコールなどは受け取りできない。

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