葉山アマモ協議会が「サザエDAY」を開催、芝崎海岸沖に稚貝1000匹を放流
葉山の藻場の再生活動に取り組む葉山アマモ協議会は9月16日、「葉山のブルーカーボンを知ろうサザエDAY!2024」を開催した。地元の水産資源を通して海の環境を学ぶイベントで、ワカメやヒジキなどもテーマに開催してきている。この日は親子連れ15組、30人が参加した。
葉山マリーナを会場とし、参加者は同協議会の山木克則さんによるブルーカーボンについての講義や、フリーダイバー・武藤由紀さんの素潜りで見た葉山の海についての話を聞いた後、クルーザーに乗船。マリーナを出港した船は芝崎海岸沖まで航行し、そこで水中ドローンを使って海中の海藻の様子を観察した。船中に設置されたモニターには、しっかりと岩に根付いたカジメが映し出され、カマスの群れなども確認された。
その後、体長約1・5センチメートルほどのサザエの稚貝を約1000個、船上から海に放流。葉山小5年の石田環太さんは「大きく育ってほしい」と願った。
下船後は湘南漁協葉山支所に場所を移し、三ツ星フレンチレストランのシェフ・生江史伸さんのサザエランチを堪能。漁師の長久保晶さんからはサザエのさばき方を教わった。
葉山の海も磯焼けが課題となっているが、同協議会がカジメの養殖などを行っており、2020年に砂漠のような状態だったものが23年には約10ヘクタールまで再生し、磯焼けからの回復傾向を見せているという。