広島のご当地伝統釣法【ノベザオのメバル釣り】で26cm頭に本命が入れ食い!
釣友の岡野雅行さんが、3月1日に倉橋島の早瀬護岸エリアへ釣行し、メバルと寒チヌを狙った。その模様をレポートしよう。
ノベザオのメバル探り釣りとは
ここでノベザオのメバルの探り釣りについて簡単に触れておこう。私が今から40年前に東京から広島に転勤してノベザオのメバル釣りをその当時の広島磯研の先輩から教えてもらったが、この釣りは瀬戸内のメバル釣りとしてはすでに一般的だった。
釣り方は、メバルのノベザオ5.3mにハリス2号程度に小さなモエビに似せた擬似餌をチヌバリ3号などにつけて通常2本バリにしてガン玉2Bぐらいの重さで底付近を這わせながら狙う。
しかし、このノベザオの釣法は年々すたれて、今では伝統釣法としてとらえられてきた感じがする。事実、岡野さんの周りでもノベザオでメバル釣りをする釣り人はほとんどいない。聞くところによると岡野さんの師匠もすでに亡くなっており、おそらく岡野さんが名実ともにメバルの探り釣り第一人者といっても過言ではないだろう。
当日の状況
当日は大潮の最終日、干潮は午後4時54分、満潮は10時54分、潮位は362cmと満干差が大きい。
さて、当日は気温が10度以上の夜ということで岡野さんは絶好のメバルびよりと判断して魚影の濃い倉橋島の早瀬護岸周りから探ったようだ。
いつものように仕掛けにジャコ2in、ヌードル3inを使い分けた。
1投1尾メバル入れ食い
捨て石が隠れた7時ごろにアタり始め、一時は1投1尾、入れ食い状態になった。どうやら今回は擬似餌をあまり動かし過ぎても反応が悪く、ほんの少し誘い止めを繰り返し30分くらいで15~16尾釣ったところでアタリがピタリと止まった。
本来ならチヌも釣れておかしくないのだが、このポイントではチヌもアタリはなかった。
そこでポイントを見切って移動することにした。音戸の小場所で新たにポイントを発見した。ここも止め探りが良いようで、粘り強く攻めてアタリを探り、9時すぎまでに20尾追加したところで急にアタリが遠のいた。
39cmチヌも登場
岡野さんはどうしてもチヌのアタリがほしくて底を辛抱強く攻めていると、満潮潮止まりになってやっとチヌ1尾を釣り上げた。
しかし、今回はメバルもすごく小さい微かなアタリが多く、メバルの擬似餌探り釣りにおける違和感はすべてアタリだった。
メバルの探り釣りは根掛かりを恐れず上層から底まで丹念に探っていくのがコツ。ちなみに、当日は仕掛け3セット根掛かりでロスしてしまったそうだ。
<週刊つりニュース西部版APC・川原直毅/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2025年3月21日号に掲載された記事を再編集したものになります。