七夕【笹竹のおもちゃ】を親子で作ろう! 「折り紙」「画用紙」で簡単〔おもちゃ美術館 副館長〕に分かりやすく教えてもらった
七夕飾りの作り方。「折り紙」「画用紙」を使った、笹モチーフの飾りを『おもちゃ美術館』副館長・貝原亜理沙さんが解説。(おもちゃ連載12回目)
【画像】➡「七夕飾り」笹モチーフ飾りの作り方を見る生命力が強く、強風や雪にも負けない笹竹には、“神迎え”や“災厄を水に流す役目”があり、古くから神事に使われていました。童謡『たなばたさま』の歌詞にもある「さらさら」とした笹の葉の葉音は、神様を招く音とも言われています。
ただ、本物の笹竹を用意するのはとても大変です! そこで今回は、折り紙や画用紙を使って作る、笹モチーフの作り方を「東京おもちゃ美術館」の副館長・貝原亜理沙さんに教えてもらいました。
「ぼくが笹モチーフ作りに挑戦したよ! うまくできるかな?」高崎駿くん(9歳)。
【初級編】 折り紙で作る笹の葉リース
【用意するもの】
・折り紙 大・小(小は飾り用)
・セロハンテープ
・ハサミ
・マジックペンなど
・タコ糸やリボン、モールなど(吊るためのもの)
【作り方】
①折り紙の笹の葉を8つ作る。まずは下の角を上の角にあわせて半分に折る。右の角と左の角をあわせてもう半分の三角に折る。
②左の角と右の角を折って半分にし、少し折りすじをつける。
③一度、半分の三角に折った状態まで開き、上の角を軸にして左右の端を三等分に折る。
【ポイント】
まずは巻き寿司のようにざっくりと三等分してからしっかりと折るとキレイに三等分できます。
④折りすじをつけたところを反対側の角にあわせて折る。一度開き、折った部分を内側に入れる。
⑤もうひとつの折りすじと三角形の角を直線に折る。
⑥真ん中の折りすじから、右と左の先まで折る。
⑦両側を折って裏返しにしたら、笹の葉の完成! 同じものを8つつくる。
【ポイント】
薄い緑、濃い緑など、4枚ずつ色を変えるとグラデーションがついてキレイな仕上がりに。
⑧折った笹の葉を円形につなげて、裏側をセロハンテープで固定する。
⑨短冊を貼りつけ、輪つなぎ、網飾りなど好きな飾りをリースに飾る。吊り糸(モールなど)をつけたら完成!
【完成!】
短冊には願いごとを書いても。「ぼくは『学校生活がんばる』と『べんきょうがんばる』と書いたよ!」(駿くん)。
【上級編】画用紙とトイレットペーパー芯の笹飾り
【用意するもの】
・画用紙1枚
・ハサミ
・セロハンテープ
・マジックペンなど
・トイレットペーパーの芯1本
・木工用ボンド
・台紙
・折り紙 大・小(小は飾り用)
【作り方】
①画用紙を横半分に折って切る。
②切ったものを2枚とも筒状に丸めていく。
【ポイント】
子どもは親指、大人は人差し指くらいの太さで巻いていく(直径2cm程度)。
③筒状に丸めたら先端をセロハンテープでとめる。
④セロハンテープで止めた反対側に、1cm幅5cm程度の切り込みを入れる。
【ポイント】
切り込みを入れるところに印をつけてから切ると、バランス良くキレイに仕上がります。
※丸まった画用紙を切るのには力がいるので、小さいお子さまの場合は大人が作業するか、子どもが作業する場合はしっかり見守ってください。
⑤筒の内側の紙を引っ張り出して笹の葉の部分がきれいに見えるように整える。
⑥同じ物を2つ作り、重ねる。
⑦ペーパー芯に折り紙を貼り、先端にハサミで1cm程度の切り込みを一周入れて、切り込みを外側に広げる。
⑧ ⑦の切り込みに木工用ボンドをぬり、丸く切っておいた台紙に貼る。
【ポイント】
木工用ボンドは薄くぬらないと固まらないので、指に少量を取って薄くぬっていく。
⑨ペーパー芯の土台に2本重ねた笹の葉の部分を差し込み、短冊を貼り、輪つなぎ、網飾りなどを飾れば完成!
【完成!】
「ぼくの笹、どう? 上手にできたでしょ!」(駿くん)。
七夕直前に「笹が買えない!」というときでも、折り紙と画用紙があればおうちで簡単に作れちゃいます。
七夕は作る過程も楽しめる伝統行事。手作りの笹飾りで、七夕当日へ向けて盛り上げていってくださいね。
撮影/安田光優
取材・文/石本真樹
東京おもちゃ美術館
写真提供:東京おもちゃ美術館
赤ちゃんに安心な木育おもちゃから大人も楽しめる世界のゲームまで、幅広い世代がおもちゃを通じて豊かな出会いと楽しみを体験できるミュージアム。
『おもちゃこうぼう』では、紙コップや牛乳パックなどの身近な材料を使った手づくりおもちゃを紹介している。