日本人の食物繊維不足が深刻!? 解決のカギは「お米」にありました!#Omezaトーク
「今年2025年4月に『日本人の食事摂取基準』が5年ぶりに改訂」というニュースを耳にしたことがある方も多いかと思います。現在、日本人の食物繊維摂取量の平均は1日15g弱とのことで、じつは、これは足りていないのです! とはいえ、食物繊維摂取量はどうやって増やせばいいのか。食物繊維摂取のコツをセミナーで教えていただいたので、ご紹介しますね。
去る3月に行われた、日本人の食物繊維不足をテーマとしたセミナーにて、食物繊維について学んできました。
このセミナー開催の背景には、前述の通り「日本人の食物繊維不足」があります。
「2025 年 4月に、厚生労働省により示される、エネルギー及び各栄養素の摂取量の基準である『日本人の食事摂取基準』が5年ぶりに改訂。今回の改訂では、食物繊維の摂取基準が見直され、日本人の理想的な目標量(推奨量)が25gに設定されます。しかしながら、日本人の食物繊維摂取量は25gを大きく下回り、1日あたり約10gも不足しています。 特に近年の食生活の変化により、かつて日本人の重要な食物繊維源であった穀物由来の食物繊維摂取量は、1955年と比較して大きく減少しています。さらに、昨今の野菜価格高騰により、食物繊維を十分に摂取することが経済的にも困難な状況となっています」とのこと。
セミナーでは青江誠一郎先生(大妻女子大学家政学部)より、日本人の食物繊維摂取量の変遷や穀物由来の食物繊維が必要な理由などをお聞きしました。また、もち麦でおなじみの食品メーカーはくばくの担当者の方より、効率的な食物繊維摂取方法をご提案いただきました。
食物繊維というとごぼうやレタス、きのこなどの野菜を思い浮かべますが、最近は野菜はとくに価格が高騰してきていますよね。摂取すべき食物繊維の量が増えているにもかかわらず、食物繊維を野菜から摂取することはとても難しい状況なのです。
そこで、注目なのが、穀物に含まれる食物繊維である「穀物繊維」です。
穀物とは米や麦のこと。つまり私たちが食べている主食のお米からしっかり食物繊維をとることが可能なのです。
とくにおすすめなのが、もち麦(大麦の一種)。なぜならばコスパがいいから! 値段が安い上に食物繊維量がダントツで多いのです。
水溶性、不溶性を合わせた食物繊維含量(g/100g)と、食物繊維1gあたりの値段は以下の通りです。
・もち麦:12.8g、4.1円
・白米:0.5g、92.9円
・ごぼう:5.7g、17.4円
・レタス:1.1g、92.9円
※もち麦の食物繊維量の内訳は日本食品分析センター分析値、その他は「日本食品標準成分表2020年版(八訂) 第2章本表別表1のプロスキー変法の値」より引用
もち麦は体にいいだけでなく、お財布にもやさしい食材だということがわかりました。いくら体にいいと言っても、食事は毎日のことなので値段が高いと続けにくいですよね。
また、調理が面倒でもなかなか習慣化しにくいなと感じます。その点でももち麦は優秀。なぜならば、いつもの白米と一緒に入れて炊くだけだからです。簡単!
もち麦の健康効果はほかにもたくさんあります。内臓脂肪の減少や血糖値コントロールなどなど。食べない手はありませんね。
セミナー当日にいただいた「もち麦弁当」。このお弁当で穀物繊維(穀物からとれる食物繊維)が4.2gとれます。
ごはんは、もち麦ごはんと十六穀ごはん(合計150g)。おかずは、もち麦入りカレーツナマヨ、もち麦入り肉みそ、雑穀入り梅ひじき。
そして、もち麦入り食べるラー油も。
このように、ごはんだけでなく、おかずにももち麦は使えるんです。ちなみにこのときのごはんの量でとれる穀物繊維量は、もち麦ごはん75gで2.9g。十六穀米75gで0.7gと、ごはんだけで合計2.9gもとれます。
もち麦ごはんだけでも穀物繊維はプラスできますが、おかずにもプラスすることで、さらにとれるというわけですね。
食物繊維2.0gをとるには、レタスとごぼうではこれだけとる必要が。
はくばくのもち麦は種類がとっても豊富。好みやライフスタイルに合わせて選ぶことができるのがうれしい!
主食の大切さも学ぶことができた今回のセミナー。カロリー計算アプリなどに食事を記録すると、今自分が1日にどれだけの食物繊維をとっているか、簡単に計算ができます。推奨量より少ない方はぜひもち麦でプラスしてみてください(編集デラ)
Omezaトークとは…
FYTTE編集部員が、みなさんの朝のお目覚ましになるようなダイエット・美容・健康小ネタをお届けするコラムです。