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韓ドラの祭典「ソウルドラマアワード」世界のファンの脳裏に焼き付く歴代受賞作9選

Danmee

tvN『愛の不時着』の主演ソン・イェジン ©Danmee

9月25日、韓国のKBSホールで『ソウルドラマアワード2024』の授賞式が開催された。

ドラマを通じた韓流の活性化をはじめ文化交流の推進を目的に、2006年から始まった国際授賞式だ。国際コンペティション、国際招待、Kドラマという3つの授賞部門で構成され、制作・放送された国と地域に関係なく、毎年、前年5月~翌年4月までに放送された世界中のコンテンツが審査の対象となる。

例えば、今年は国際招待部門で二階堂ふみ&チェ・ジョンヒョプ主演の話題作『Eye Love You』(TBS/2024)が特別賞を受賞。2020年には『あなたの番です』(日本テレビ/2019)で好演を繰り広げた横浜流星アジアスター賞に輝くなど、日本でも注目されている授賞式の1つだ。

また、Kドラマ部門では地上波、ケーブル局、OTTといったメディアに関係なく優れたKコンテンツが選ばれることから”韓ドラの祭典”と言われるなど、韓ドラファンなら見逃せない式典。これまで錚々たる名作及び、当該作品への出演者がトロフィーを獲得してきた。

そこで本記事では、韓流が再び盛り上がりをみせた2020年以降、世界の韓ドラファンの脳裏に焼き付いている歴代受賞作をまとめた。

(図)Danmee 日本のファンが選んだNo.1韓国版リメイクドラマは・・ソ・イングク×チョン・ソミン主演「空から降る一億の星」

愛の不時着 (tvN/2019)

2020年/韓流ドラマ優秀賞・韓流ドラマ演技賞女性部門(ソン・イェジン)受賞

日本の第4次韓流ブームの火付け役『愛の不時着』は、ヒョンビン&ソン・イェジン主演のラブロマンス。

韓国の財閥令嬢と北朝鮮の軍人による禁断の恋を、時に切なく、時にユーモアたっぷりに描き出し、斬新なストーリー展開で観る者を魅了した。個性溢れる脇役の活躍も高く評価されている。

梨泰院クラス (JTBC/2020)

2020年/ミニシリーズ部門優秀賞受賞

『梨泰院クラス』は、『愛の不時着』と共に第4次韓流ブームを盛り上げた作品。信念を強く持ち正義感に溢れた主人公セロイをパク・ソジュンが熱演。復讐劇や、若者の成長をドラマチックに描いている。

またそれだけでなく、階級社会や人種差別、LGBTを取り上げるなど韓国の昔ながらの社会構造に一石を投じる爽快感をプレゼントした。

ペントハウス シリーズ (SBS/2020、2021)

2021年/長編部門最優秀賞受賞

韓国ドラマが誇るシリーズドラマの1つ『ペントハウス』は、瞬間最高視聴率31.1%を獲得するなど、富裕層の闇を描き本国で社会現象を巻き起こした作品。

過激で予想不可能なストーリー展開や複雑に絡み合う人間模様をはじめ、欲望、裏切り、復讐など、人間のドロドロとした感情を赤裸々に描き、強烈な各キャラクターを演技力の高い役者陣が熱演している。

ヴィンチェンツォ (tvN/2021)

2021年/韓流ドラマ部門最優秀賞・韓流ドラマ演技賞男性部門(ソン・ジュンギ)受賞

『愛の不時着』、『梨泰院クラス』のバトンを引き継ぎ、Netflix(ネットフリックス)の人気まで支えた作品が『ヴィンチェンツォ』だった。

ソン・ジュンギをはじめとする役者陣の好演はさることながら、ダークヒーローが魅せる復讐劇は爽快感抜群。暗く重たい話だけでなく、適度にユーモアが盛り込まれブラックコメディーとして完成度の高い作品として愛された。

赤い袖先 (MBC/2021)

2022年/韓流ドラマ部門作品賞受賞

ここまで現代劇ばかりを紹介してきたが、時代劇にも優れた作品が。アジア各国にシンドロームを巻き越したイ・ジュノ(2PM)&イ・セヨン主演の『赤い袖先』だ。

宮女と王の身分格差の恋という韓ドラでよくあるタイプのロマンスストーリーながら、現代を意識した女性像を感じさせるヒロインや、貫禄と色気を持ち合わせた王は斬新。意表を突くエンディングまで視聴者を虜にした。

今、私たちの学校は… (Netflix/2022)

2022年/韓流ドラマ部門作品賞受賞

ゾンビものは数あれど、Kゾンビは一味異なると評価されている。そんなイメージを世界に植え付けるのに大きく貢献した作品が『今、私たちの学校は…』。

Netflixで公開されてわずか1日で全世界TOP10の1位を獲得した作品で、友情や恋、社会風刺も盛り込みながら、ただのホラーではない見ごたえある構成と演出が魅力。エンターテインメント性の高いドラマとして評価されている。

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌 (ENA/2022)

2023年/韓流ドラマ部門作品賞受賞

『今、私たちの学校は…』同様、既存の題材を新たな角度から描いて支持された作品の1つ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』もまた、大衆に愛され世界的大旋風を巻き起こした。

これまで障がい者を取り上げた作品はあったが、彼ら彼女らの奮闘をユーモアを盛り込みつつ温かく描いて社会に静かな一石を投じたのは既存の作品と異なっており、主演パク・ウンビンの熱演も手伝い大きな反響を呼んだ。

ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜 (Netflix/2022)

2023年/韓流ドラマ部門作品賞受賞

壮絶すぎるいじめと復讐劇が日本でも大きな話題を呼んだ『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』も、もちろんソウルドラマアワードの受賞作の1つ。

主にロマンス作品で活躍してきたソン・ヘギョの演技変身はもちろん、いじめの醜悪さをこれでもかと言わんばかりに強調する悪役キャストの活躍、目の離せないストーリー展開でグローバル人気を誇った作品だ。

財閥家の末息子〜Reborn Rich〜 (JTBC/2022)

2023年/国際コンペティションミニシリーズ部門・韓流ドラマ部門演技賞(イ・ソンミン)受賞

2022年年末、多くの人を虜にした作品『財閥家の末息子〜Reborn Rich〜』は、転生した主人公の復讐を描いた爽快感抜群のファンタジー復讐劇。

ソン・ジュンギが主人公に扮し、前世の記憶を活かして次々と敵に報復していく様が痛快で、緊張感溢れる心理戦や、どんでん返しを繰り返すストーリーにサスペンス要素まで、見どころ盛りだくさんとなっている。

(ライター/西谷瀬里)

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