【ドイツ】在住3年目にして初!ドイツのイチゴ狩り、日本と比較
お天気の良い週末、在独3年目にして念願のドイツでいちご狩りをしてきました。前々からドイツのいちご狩りが日本のものと違う点もある、という話は聞いていましたが実際どんなところが違うのかをまとめてみました。その年の天気によりますが、大体5月下旬から6月に向けて旬を迎えるドイツのいちご、この時期に訪れる方は一度ドイツのいちご狩りを経験してみるのも面白いかもしれません。
訪れる町ごとに点在するいちご狩り農場
その年の天候具合にもよりますが、5月下旬に入ると、ドイツのあちこちで写真のようないちごのモニュメントを立てた出店が見受けられるようになります。
農家さんで採れたてのいちごを数百グラム単位で販売するスタンドです。いちごのシーズンがきた合図は、このモニュメントを見かけるようになってからです。大体、白アスパラガスのシーズン始まって1か月後くらいかな、と思います。
看板に書いてあるのですが、この農家さんは白アスパラガスといちごを同時にこのスタンドで売り出しています。意識して近所を移動するようになってから気づいたのですが、私の住む地域でいちご狩り農場は町が変わる毎に「いちご狩り」の看板が立っていることに気づきました。私の住む場所は、市内ではなく郊外だからかもしれませんが、ドイツ郊外に足を延ばすほど、いちご狩りの看板を目にすることができるかもしれません。ドイツ語でいちご狩りは「Erdbeeren Pflücken」といいます。「いちご摘み」という意味です。
【最寄りのいちご狩りのできる農園を見つける方法】
Google mapを利用する際にこのワードを入力すると、周辺のいちご狩り農園を探すことができると思いますので気になる方は是非試してみてください。
実際にいちご狩りをする際の準備と心構え&ドイツ旅での現金の重要性
~ドイツと日本のいちご狩り、大きな違い~
日本のいちご狩りは、大体が温室内で制限時間内に栽培されているいちごを摘んで食べ放題、という形が多いかと思います。一方ドイツでは、温室ではなく完全野外の農地で、いちごを摘み、持ち帰るスタイルです。
【天気】日本のいちご狩り場とは異なり、青空の下でいちごを摘むことになります。5月や6月の天気は変わりやすいので余裕があれば天気予報に注意していつ摘むかを予定するのがいいかと思います。
【最低収穫量】全てのいちご狩り農場が一緒かは分かりませんが、私の訪れた農場は1人あたり1Kgのいちごを持ち帰ること、と規定にありました。お子さん連れの方は、子ども一人あたりも同じように1Kg採取しないといけないかは不明です。訪れる予定の農場さんにお問い合わせお願いいたします。
【持ち物】
一人1Kg以上いちごを採取できる容器を持参した方がよいかと思います。私の訪れたいちご農園は、普段バケツの貸し出しをしているけれど訪れた日は全て出払っていてない、と言われました。レンタル料もかかるかもしれません。私たちは家にあったバケツ、大きめのボウルなどを持ち込み、いちご狩りをしました。
【トイレ】いちご狩り農園は基本的に広大な農地にポツンとあり、施設というより、農地になるかと思います。そのため基本的にトイレは仮設トイレになるかと思います。トイレットペーパーが切れている場合も大いにあり得ますので、ポケットティッシュは持参しておくといいかもしれません。
【支払い方法】
カード支払いを対応していないところもあるかもしれません。ドイツの出店ではいまだに現金対応のみの出店者が多い印象です。そのため現金を持参することをおすすめします。
また大きい紙幣(100ユーロ紙幣、200ユーロ紙幣や500ユーロ紙幣)ではなく、最大でも50ユーロ紙幣までがおすすめです。大きすぎる紙幣で払おうとすると、お釣りの用意がないということで農家さんが困ってしまう可能性もあります。
★ドイツの個人店や小さいお店などで買い物をする際には、あまり大きな買い物をしない場合、大体50ユーロ紙幣の現金までが一般的です。
時々大きい紙幣を使おうとして、お店の人に煙たがられる場合があります。最近ではだいぶクレジットカード支払いも根付いてきましたが、いざいという時に現金を用意しておくのも得策です。また、50セント硬貨、1ユーロ硬貨に2ユーロ硬貨も現金のみ対応ロッカーや有料トイレ、自動販売機で使用する頻度が多い現金です。以上を覚えておくとドイツの旅で役に立つかもしれません。
【その他・腰痛もちの方は小ぶりの折り畳み椅子持参がおすすめ】
日本のいちご農園は大体が温室で栽培されているいちご農園と違い、地面に栽培されているいちごの苗から直接いちごを採取するのがドイツのいちご狩り。そのため、いちごを摘むために毎回腰をかがめる必要がありました。この動作が辛い方は注意が必要です。広大な面積で自由にいちごを摘むことができるので、キャンプ用の小さな折り畳み椅子(周りの迷惑にならない程度の小さ目な椅子)を持参して、座った場所を中心にのんびりいちごを摘むのもいいかもしれません。
実際にドイツでいちご狩りをしてみて
お日様の下、時間制限もなく広大な農地を好きなように歩き、ゆっくりといちごを摘む時間はとても楽しく、自然も同時に満喫できるひと時でした。
摘むことができるいちごの形は不揃いで、大きなもの、小さなものなどありました。友達曰く、小さいいちごほど、甘みが濃縮されている、とのことでした。農地でのいちご狩りは、時に雑草や小さな昆虫などに遭遇することもありますが、私は全然気にならず、寧ろより自然と溶け合うような体験ができて心が癒された気持ちです。
この日は3人でいちご狩りに行きましたが、自然と各々がばらけて、ひとりひとりが好きな場所でいちごを摘む形に。
最後にみんなで採りあったいちごでいっぱいのボウルを見せて喜ぶのが楽しかったです。
少し大変なこととしては、最低収穫Kgが決まっているため、最低でも我が家は夫と私の2人で合計2Kg以上のいちごを消費することになりますが、ジャムやケーキなどを沢山作り、またご近所さんにおすそ分けしたりして消費し、今でしか味わえない採れたていちごの季節をめいいっぱい楽しもうと思いました。
TEXT by ヘニングウェイ