真冬の『パン鯉』釣行で80cm級鯉をキャッチ!【埼玉】パンの白身が大活躍?
今回は2日間連続で埼玉県でパン鯉釣行。とても寒く思ったような釣りができない中、何とか鯉の顔をおがめたことをレポートしたいと思います。
真冬のパン鯉釣行
前回の釣行ではかなり陽気が立ち込めて暖かく鯉も水面上にかなりいた状況でしたが、今回は寒さが際立つ中での釣行。そのため水面下での浮かせ釣りが難しいと考え、パンの白身を練って沈める釣法も視野に入れながらの釣りを想定。
初日は15時からスタート。時間が短くとも釣りができるのがパン鯉のいいところです。
実際釣り場に着くと、鯉たちの動きは活発ではなく水面にいる個体も少なかったです。人間と同じで魚も寒さに応えているみたいでした。今年はかなり寒波が長続きしているので体調管理にも気を付けたいところ。
タックル
ロッドはシマノのBASS ONE R166ML-2。リールはZEUS100。ラインは16lbでフックは前回に引き続きUNDER SHOT TWISTのサイズ1。ノーシンカーリグで挑みました。ベイト仕掛けでノーシンカーはかなり強引な釣りですが、ボサが多く川幅も小さな釣り場のためこの釣り方をしています。
パンへの反応が薄い
早速パンを撒いて反応を見ましたが、あからさまに渋い状況であることが一目で分かりました。浮いているパンを素通りして、浅い場所を行ったり来たりする鯉たち。こちらの存在に気付いているのか、それとも活性がとても低いのか。
筆者の存在に気付いていることを考え、しばらく遠目で鯉たちを観察。これなら気付かれないと思える距離まで離れても、鯉たちは浮いているパンを素通り。鯉の活性が極めて低いことが分かり、その状況が30分程続くことに。
パンの白身でひと工夫
ここで、パンの白身を練って水中に沈めて釣る作戦に出ました。鯉がいる場へ仕掛けを投入。多少の反応を示すものの、大本であるフックまでは食らいつかず。挙句の果てに、パンがボロボロになり仕掛けを回収した際に砕けたパンくずを食べる鯉に頭を抱えることに……。かなり水が透き通っていたので、もしかしたらラインを認識して警戒していた可能性も。
そんなこんなであっという間に時間が過ぎてしまい、少しの間休憩をとることに。
浅い場所を狙うことに
休憩を終え再度挑戦。いかに低活性とは言えど、パンを食べている鯉は少なくともいました。そこで筆者は少しの間、鯉たちの観察のために時間を使うことに。川の流れはなく、かなり浅い場所だったため、鯉たちはゆったりと上流や下流を行ったり来たりしている状況でした。
パンくずを食べていた鯉たちは、かなり浅い場所も回遊していたので、そこでなら水面に浮かんでいるパンを食べるのではと考えました。
80cm級鯉をキャッチ!
そこから筆者は水深がかなり浅い場所がある下流へ行き、鯉たちが回遊してくるのを待つことに。パンはとりあえず普段より少し小さめにカットした白身部分で、撒き餌と一緒に仕掛けも入れて待ち伏せ。
こから鯉たちが来るまで20分程かかりましたが、読みが当たり鯉たちは水面のパンに反応。そのうちの一匹が仕掛けに食いついたため素早くフッキング。いつも楽しいと思わせるその引きは重戦車を連想させる力。厳しい状況での一匹だったのでとても嬉しかったです。81cm弱と中々の大物でした。
翌日も忍耐の釣りに
次の日も同じ釣り場で挑戦。相変わらず低活性+水面に氷が張っている状況で、厳しい釣りになることは目に見えていました。撒き餌のパンの反応も前日より悪く、この時点で浮かせでの釣りはできないと思い、最初からパンの白身を練った沈み釣りで挑みました。
鯉たちが下の方を向きながらモソモソと泳いでくる中に仕掛けを投入。興味を示す個体がいれば、全く反応しない個体もいたり……。この日も“待ちスタイル”のパン鯉になり、寒さに耐えひたすら待つこと30分程。単体で泳いでいた鯉がようやっと食いついてくれました。パン鯉は忍耐勝負の釣りではないのですが、今回のような状況ではそうもいきません。
まだパンに反応があるだけマシで、これが全くの無反応だと釣る事は至難の業。とにかくパンを吸い込む瞬間が来るのをひたすら待つ。これしか攻略する方法がありませんでした。やや小ぶりでしたがとても魚体がきれいな鯉でした。
この2日間、パンの耳部分の反応が悪く白身が大活躍してくれました。耳部分に比べて吸い込みやすい上、沈めて釣ることもできるので冬は白身が釣果を出すかも?
鯉釣りの魅力
そろそろ渓流シーズンも解禁され、他の釣りも活気づいてくる頃。ですが筆者は最近鯉釣りにハマってきたので、今後も鯉釣りは継続的にしていきたいと思います。今年は去年の倍以上は釣りへ出かけると心に決めているので、その中でどんな鯉たちに会えるか考えると楽しみの心に尽きます。
ここ最近は同じ場所での鯉釣りだったので、今度は違う場所での釣りを考えている所。まだ行ったところのない釣り場もたくさん開拓していこと思うので、釣り具の手入れは丹念に行うことを心がけたいと思います。
<泉陽登/TSURINEWSライター>