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【酒で店を選びたいあなたへ】芋、米、黒糖に、麦……旨い焼酎が堪能できる東京の居酒屋7選

さんたつ

焼酎Bar[秘蔵]3

昔ながらの芋や米はもちろん、果実や花のフレーバー系など、進化した今の焼酎を楽しむ名店ぞろい!焼酎のパンチに負けない絶品おつまみもお忘れなく。

酒と食 ひなた

都内随一希少銘柄の九州焼酎と地鶏料理『地鶏と焼酎 とりちゅう』【水道橋】

若鶏漬け南蛮ダブル750円、自家製の漬けアボカド450円。

「焼酎は身近な酒なんです」と店主の佐藤将さんが言うように、この店では焼酎をグラス450円から気軽に飲める。入り口壁面には、九州を中心に200種類以上の焼酎ボトルが並び、なかには鹿児島県の銘酒販店『コセド酒店』とタッグを組んだ希少な銘柄も。知覧どり黒焼きや若鶏漬け南蛮、毎日炊く知覧どりの出汁から作る奄美郷土料理の数々は、焼酎との相性もよく、この組み合わせを楽しみに訪れるファンが多い。

焼酎選びに困ったら、店主の佐藤さんに相談を。
メニューが並ぶにぎやかな店頭が目印。

『地鶏と焼酎 とりちゅう』店舗詳細

地鶏と焼酎 とりちゅう
住所:東京都千代田区神田三崎町2-13-6/営業時間:11:30~15:00・17:00~23:30(土・日は~14:30LO・16:30~)/定休日:日・祝不定/アクセス:JR中央線・地下鉄三田線水道橋駅から徒歩2分

焼酎自慢!都内唯一のホーム上酒場『炭火焼 御代家』【庚申塚】

ねぎま、つくね、レバー各220円と、とんこつ煮780円。

電車を降りて数歩で入店。都電で唯一、停留場のホーム上にある酒場で、店内をのぞき込んで足を運ぶ客が多い。生まれも育ちも庚申塚という店主の御代恒(みよひさし)さんは、大の焼酎好き。「僕が昔からよく飲んでいる“六代目百合” はどう?」と、酒選びに迷う客にはおすすめを教えてくれる。焼酎はレアな銘柄もそろえ、あらかじめ水で割って寝かせた前割焼酎もある。合わせて楽しむ料理は日替わりのため、最初は串をお任せで。

奄美群島の黒糖焼酎など各種そろえ、グラス470円~。
BGMにジャズが流れるシックな店内。
ホーム上に店がある。焼酎好きには素通りしにくい罪な立地だ。

『炭火焼 御代家』店舗詳細

炭火焼 御代家(すみびやき みよけ)
住所:東京都豊島区西巣鴨2-32-10/営業時間:17:30~23:00/定休日:毎月5・15・25日・不定/アクセス:都電荒川線庚申塚停留場すぐ

出汁がしみる煮込みと秘蔵の焼酎の共演『和酒・煮込み らいどん』【西日暮里】

牛ホルモンの赤味噌煮680円、かぶりつきガーリックチキン1150円、こつまみ三種盛り1100円など。

酒は70種類以上そろえ、特に焼酎は「青酎(あおちゅう)」を含む定番30種類に加えて、「世垂(よだ)れひとり歩き」といった珍しい銘柄約10種類を用意する充実度。店主の石井亮三さんは、20数年前の焼酎ブーム以来本格焼酎を愛し、新しい銘柄探しにも余念がない。料理で人気の煮込みは、牛すじ、もち豚てっぽう、国産牛ホルモンの各部位を使った3種類がある。醤油麹で煮込んだコクの深い牛すじ麹煮込みは一度食べるとやみつきに。

カウンター席8席とテーブル席2卓を配す。
店頭の看板や入り口脇の窓に当日の酒の品ぞろえが掲示されている。

『和酒・煮込み らいどん』店舗詳細

和酒・煮込み らいどん
住所:東京都台東区谷中3-24-7/営業時間:17:00~23:00/定休日:不定/アクセス:JR・地下鉄西日暮里駅から徒歩6分

ジンと焼酎を楽しむ蒸留家が提案する1杯『かまびす』【清澄白河】

一押しのなんこつソーキと発酵白菜の煮込み1200円。

クラフトジンの醸造所『虎ノ門蒸留所』の蒸留家・一場鉄平さんが手がける小料理と蒸留酒の店。一場さんが造るクラフトジンは、東京の島焼酎をベースにしているということもあり、メニューにはジンはもちろん、自身が蔵元を訪れて選りすぐった焼酎もそろえる。合わせる料理は、スパイスを使ったものや発酵を用いた和食を基本とした一皿が並ぶ。おすすめ料理とのペアリングは、蒸留家が営む店だけに納得の味わいだ。

おつまみ三種盛り合わせ1200円と、季節のジンのハイボール1000円。
年間で20種類ほど提供するクラフトジン1杯1000円~。
料理は『虎ノ門蒸留所』の元同僚もみさんが担当。

『かまびす』店舗詳細

かまびす
住所:東京都江東区深川1-8-12-101/営業時間:17:00~21:30LO/定休日:月(祝の場合は翌)・祝/アクセス:地下鉄半蔵門線・大江戸線清澄白河駅から徒歩8分

原料や地域別で選べる焼酎ファンの聖地『焼酎Bar[秘蔵]』【押上】

希少な芋焼酎「みしま村」1500円と、特製スパイスカレー800円。

焼酎を飲むならこの店は外せない。芋、麦、米、黒糖、泡盛など1000銘柄を超す本格焼酎をそろえる都内屈指の焼酎専門店だ。銘柄選びに困っても、オーナーの土山章裕さんが好みに合わせておすすめの1本を提案してくれるので安心。合わせる料理は「味の補完関係を考えるのがおすすめ」と、樽で熟成された銘柄には燻製料理、ワイン酵母で仕込んだ銘柄にはイタリアンやフレンチと、相乗効果を楽しむ一品が並ぶ。

おすすめ料理の一つ、豚バラ軟骨とろとろ煮900円。
壁面に所狭しと酒瓶が並び、種類の豊富さを物語る。
焼酎の水割りをシェイクする土山さん。

『焼酎Bar[秘蔵]』店舗詳細

焼酎Bar[秘蔵](ひめくら)
住所:東京都墨田区向島4-26-6/営業時間:18:00~23:30/定休日:水(不定あり)/アクセス:私鉄・地下鉄押上駅から徒歩7分

自分好みが見つかる焼酎は100種類以上『蓮華茶屋』【高尾】

「蓮華茶屋謹製高尾ハンバーグ(R)」1480円は、女性杜氏が仕込む芋焼酎「麗し Black」600円と合わせよう。

棚に並ぶ本格焼酎の1本1本には、味やおすすめの飲み方に関する店主のコメントが添えられる。ロックや水割り、ソーダ割りと飲み方が決まったら、和食を基本とした肴選びも楽しみ。高尾山系の地下水で作られた「するさしのとうふ」の揚げ出し豆腐や、しっかりと肉を食べる満足感を得られる「蓮華茶屋謹製高尾ハンバーグ(R)」といった、高尾ならではのユニークな一皿に期待も膨らむ。登山帰りの息抜きに立ち寄りたい店だ。

厳選された焼酎が壁を埋める。
バーテンダーだった店主が、2016年にオープン。

『蓮華茶屋』店舗詳細

蓮華茶屋
住所:東京都八王子市高尾町1548-6/営業時間:17:00~23:00/定休日:日/アクセス:JR中央線高尾駅から徒歩5分

絶品酒肴を求め酒の通人が集う『酒と食 ひなた』【大井町】

焼酎585円~や、刺身盛り合わせ1430円ほか。

店内中央にコの字のカウンター席を配し、内壁がコンクリート打ちっぱなしのしゃれた空間ながらも大衆酒場の風情を感じる。店主の重盛朋海さんは、「お客さま同士が仲良くなれるこの形が好きです」と話し、自らも作業しながら客とのコミュニケーションを楽しむ。約12種そろう焼酎か、客自ら冷蔵庫から選ぶ日本酒は、豊洲の魚介を使った刺身盛り合わせや、低温調理で仕上げた豚ロース焼醤油麹添えといった一皿とともに楽しみたい。

カウンター越しの調理の臨場感も楽しみだ。

『酒と食 ひなた』店舗詳細

酒と食 ひなた
住所:東京都品川区大井1-24-5 大井町センタービル102/営業時間:17:00~23:30/定休日:水/アクセス:JR・私鉄大井町駅から徒歩3分

取材・文・撮影=アド・グリーン 撮影=逢坂聡、丸毛透、加藤熊三、佐藤侑治、高野尚人、小野広幸

『散歩の達人 東京名酒場』より

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