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富山湾の深夜タチウオジギングで3人合計60匹超え!【シーアース】ゼブラグローが大当たり

TSURINEWS

射水市新湊で釣れたタチウオ(提供:週刊つりニュース中部版APC・原田順司)

タチウオ釣りはめっちゃ面白い。昨年初めてテンヤに挑戦したが、ゲーム性が非常に高くどっぷりハマってしまった。さらにジギングも中毒性が高い。フォール中のかすかなバイトを捉えて掛けていく非常にセンシティブな釣りで、こちらもドハマり中だ。

富山湾でタチウオジギング釣行

今年も伊勢湾では開幕しているようだが、いまひとつ数が伸び悩んでいる様子。ましてやこの酷暑。昼間の釣りは体にこたえる。

夜タチウオをやっている船といえば静岡県の駿河湾が有名だが、本紙を見ると富山県射水市新湊にタチウオ深夜便を掲げている船があった。名前はシーアース。

港へ到着

釣友を誘うと、気になっていたようで早速手配までしてくれた。中部圏の日本海側でタチウオが狙えるのは、富山湾をおいて他にない。駿河湾と富山湾、どちらも深海を擁する急深な地形が特徴だが、コレは何かの偶然だろうか?

そんなことを考えながら夜の東海北陸道をひた走り、3時間かからずに出船するジョイベースに到着した。タックルを下ろして船に向かうと、ほどなくシーアースの中戸船長が到着。指示に従ってタックルを積み込み、午前1時半に出船した。

釣行開始

普段ならとっくに夢の中の時間帯。さすがに眠いはずだが、ワクワクが勝ってさほど眠気は感じない。コレは帰りの運転がヤバイな……なんて考えていると、ポイントに到着。ミヨシからエレキが下ろされ、丑(うし)三つ時のジギング開始だ。タチウオは神出鬼没で、幽霊魚とも呼ばれる。まさにこの時間にうってつけの釣りではないか。

水深は70m強。事前にジグは100~150gと聞いていたので、125gゼブラグローのブランカをセット。上にワイヤー仕様のダブルフック、下にバーブレスのトレブルをセットして投入。

タックル図(提供:週刊つりニュース中部版 APC・原田順司)

タチウオがヒット

「反応があるのは50m付近と30~35m、あと15m付近でもあるよ」と、中戸船長が事細かにアナウンスしてくれる。ゆったりスローにボトムから中層まで探っていく。

開始してしばらくは異常なしだったが、集魚灯が効いてきたのか同船者にバイト&カッター。これでタチウオがいると確信できた。より集中して探っていると、25mからのフォールでジグが止められた。すかさずリールのハンドルをフル回転すると、同時にズシンと重みが乗る。

ズシンと掛けたこの瞬間がたまらない(提供:週刊つりニュース中部版 APC・原田順司)

テンションが抜けないよう一定の速度で巻いてくると、水面に待望の銀太刀登場。リーダーを持って抜き上げると、指3本級のタチウオだった。

ここから急激に反応が増えてきて、1投で必ずバイトがある状態。掛かる掛からないは別にして、熱くなってしまう。

ゼブラグローのジグが有効だった(提供:週刊つりニュース中部版 APC・原田順司)

アベレージサイズは小さめ

タチウオはエラを切ってバケツの海水に入れて血を抜いた後にクーラーへ。夜でも気温が高いため、放置しておくのは厳禁だ。決して入れ食いではないが、コンスタントにヒットが続く。アベレージサイズは指3本~3本半といったところで、指4本級も交じる。

アベレージサイズは指3~3.5本(提供:週刊つりニュース中部版 APC・原田順司)

明るくなると活性アップ

気づくと東の空が白々している。夜明けが近い。船長によれば、これからがゴールデンタイムとのこと。じわじわ明るくなってくると、さらに活性が上がったようで、水深15mの浅ダナでもガンガンアタってくる。

全部キャッチできていたらエライことだが、ショートバイトやフックアウトも多い。完全に周囲が明るくなると、今度はレンジが一気に下がってボトム付近でのヒットが多くなった。

明るくなってからはボトム周辺でヒット(提供:週刊つりニュース中部版 APC・原田順司)

最終釣果

ここで私が覚醒。怒とうの4連続ヒットで一気に数を伸ばし、20匹を超えたところで終了のゴング。釣果は3人乗船でそれぞれ20匹ほどとさほど差はつかなかったが、途中で特定の人だけにヒットが集中する現象もあり、やはりこんなところが釣り人を魅了してやまないのだろう。

船長に聞くと夏タチウオは本来終盤だが、今年はまだまだ続いているらしい。行くなら早めがお勧めだが、本番は秋から冬にかけて。早ければ9月終盤、10月から年明けまでがハイシーズンで、数もより望めるようだ。次回は秋。丑三つ時の幽霊魚に再挑戦したい。

終わってみれば釣果は20匹ほど(提供:週刊つりニュース中部版 APC・原田順司)

<週刊つりニュース中部版APC・原田順司/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年8月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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