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相模原市 遺族の負担を軽減へ 「おくやみ窓口」29日から

タウンニュース

相模原市は亡くなった人の遺族が市役所で行う各種手続きをまとめてできる「おくやみ窓口」を7月29日(月)から開設する。中央区役所内(本館1階ロビー横)に専用ブースが設けられ、多岐にわたる窓口での手続きがスムーズにでき、遺族の負担軽減につなげたい考え。ニーズが見込まれれば、南・緑区役所での開設も検討する。

高齢化が進み同市でも死亡者数は増加傾向にある。2022年度には8千人を超えた。死亡に伴う手続きは故人により異なるため、遺族にとって必要な手続きを把握することは難しい。

市担当によると、死亡時に必要な手続きは、故人によって異なるが、介護保険料の精算、住民税や固定資産税の支払いを受け継ぐ人の届け出など、多い場合は10以上の手続きが必要なケースもあるという。家族を失い心労がピークに達している中、慣れない手続きのためそれぞれの担当課窓口を回り、書類を記入する手間や待ち時間が生じているのが実状だ。

開設後30分短縮

29日に開設される「おくやみ窓口」は、2016年に大分県別府市で初めて設置されたとされている。神奈川県内でも開設する自治体が増加。相模原市では遺族の負担軽減につなげようと、2年前から「おくやみ窓口」の開設へ向けた準備が進めてられていた。

デジタル庁が22年度に「おくやみ窓口」を開設している地方自治体を対象に実施した調査によると、窓口が開設される前に77・4分だった遺族の総手続き時間の平均は開設後、47・5分にまで短縮されたというデータもある。

予約時に聞き取り

「おくやみ窓口」の利用は相模原市に住民登録があった人の遺族が対象。事前予約制で、予約時に故人の情報を聞き必要な手続きを抽出する。来庁時には必要な申請が分かった状態で、ブースに申請書などが用意されている。

当日は専用のブースで窓口経験が豊富な職員が書類作成を補助。必要に応じて窓口への同行もする。さらに事前に遺族情報をまとめて聴取することで、各担当課で再度詳細に聞く時間などが不要になり、庁内の窓口職員の負担軽減も図られる。

年間800人想定

窓口を開設している他の政令市での利用割合などを参考に、年間での利用者数を800人と想定し、相談枠を設けた。

予約枠は【1】午前9時【2】10時30分【3】午後1時30分【4】3時の平日のみで1日4枠。1枠の所要時間は1時間程度となっている。平日の午前9時から正午までと午後1時から3時まで専用電話で受け付ける。予約専用ダイヤルは【電話】042・769・6129。

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