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「Swingin’ Niigata」YokoさんとAnnaさんに聞く、スウィングダンスの魅⼒。

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「Swingin’ Niigata」YokoさんとAnnaさんに聞く、スウィングダンスの魅⼒。

「新潟でスウィングダンスのイベントを開いている⼈を取材してみない?」と声をかけられ、真冬の2⽉上旬に⾏われた「Niigata Swing Weekend 2025」へ⾜を運ぶと、降り積もる雪を溶かしてしまいそうな熱気がそこにはありました。イベント後、このイベントを主催した「Swingin’ Niigata」のYokoさん、ともにスウィングダンスを楽しむAnnaさんに、スウィングダンスの特徴や魅⼒について、いろいろ聞いてきました。

Swingin’ Niigata

Yoko

岡⼭県出⾝。1年半フランスで⽣活を送りスウィングダンスに出会う。2022年に仕事で新潟へ。同年にスウィングダンスのコミュニティー「Swingin’ Niigata」を⽴ち上げる。「趣味はスウィングダンス⼀本です」というほど、スウィングダンスが好き。

Swingin’ Niigata

Anna

岡⼭県出⾝。東京でスウィングダンスに出会い、2年間のエストニア滞在中に⽇常的に踊るようになる。2020年に結婚を機に、東京から新潟へ移住し、現在は「Swingin’ Niigata」で⽇々スウィングダンスを楽しんでいる。

スウィングダンスって、どんなダンス?

――Yokoさんは新潟に来る前に、スウィングダンスをはじめられたんですね。

Yokoさん:仕事の関係でフランスにいたときに、仲がよかった職場の⼈がスウィングダンスの先⽣をしていたんです。その⼈からイベントに誘われたのがきっかけでした。それまでダンスの経験はなかったんですけど、何回かイベントに⾜を運ぶうちに、レッスンに通うようになったんです。

――そもそも、スウィングダンスってどんなものなのでしょうか。

Yokoさん:私は⼈に説明するとき、「社交ダンスよりもカジュアルで、サルサよりセクシーじゃないペアダンス」って説明しています(笑)。ジャズのカテゴリのひとつである、「スウィングジャズ」にあわせて踊ります。「スウィングジャズ」は弾むようなビートが特徴で、聴けば思わず⾝体を動かしたくなるんですよ。

――ふむふむ。

Yokoさん:スウィングダンスの中にもスタイルがいくつかあって、いちばんポピュラーな「Lindy Hop(リンディホップ)」と「Balboa(バルボア)」、「Shag(シャグ)」を新潟のコミュニティで踊っています。スウィングダンスは、その場で会話をするように踊る「ソーシャルダンス」として、ペアで踊ることはもちろん、ソロでもグループでも踊ることができるんです。あと、⼤きな特徴がもうひとつあって……。

――どんな特徴なのか、気になります。

Yokoさん:即興でも踊れることですね。それぞれのスタイルに、基本のステップやよく使う動きはありますけ ど、それ以外は基本⾃由なんです。その場で流れた曲を感じるままに、聴こえてくるリズムに合わせて⽬があった⼈と踊るスタイルなんです。

――思っていたよりも⾃由なダンスなんですね。

Yokoさん:そうかもしれませんね(笑)。「Swingin’ Niigata」で主催するレッスンでは、基本的なステップや動きをレクチャーしています。現在はクラスを3つ⽤意していて、「レベル0」のクラスは⾜さえ動けば参加できます(笑)

⾔語の壁を超えて、気軽に参加できるコミュニティ。

――「Swingin’  Niigata」は2022年から活動をスタートしたんですね。

Yokoさん:はじめてから1年くらいは、数えられるくらいしか⼈が集まらなくて……。年齢、性別に関わらず、皆さん「ダンス」にはとっても抵抗があるようです(笑)。今では考えられませんが、私⾃⾝もはじめは⾃分がダンスを趣味でやるなんて思ってもみませんでした。

――そうだったんですね。そこからどのように輪が広がっていったのでしょうか。

Yokoさん:Instagramでコミュニティの存在をオープンにしたり、ジャズのライブやイベントに⾏ってはじっこで踊っていたりしたら、だんだん⼈が興味を持って集まってくれるようになりました。今では地域のイベントやジャズライブの主催者の⽅に呼ばれて、踊ることもあります。

――2⽉に開催された「Niigata  Swing  Weekend  2025」とはどんなイベントか、改めて教えてください。

Yokoさん:年に1度だけ開催している大きなパーティーです。パーティーといっても、純粋に⽣のジャズを楽しむ場なんです。今回は県内外のバンドや海外トップダンサーを呼んで、古町の素敵な会場で音楽とダンスを楽しみました。県外や海外のダンサーや、関係者も含め約100人が参加しました。

――Yokoさんは定期的にワークショップも開かれていると聞きました。

Yokoさん:普段は私がレッスンをしていますが、県外や海外の先生やプロの方を呼んで教えてもらう機会をつくっています。必要に応じて、英語や⽇本語に訳しながらワークショップを⾏っているので、海外の⽅も参加してくれています。新潟に旅行に来た海外の方も飛び込みで参加されることもありますよ(笑)

――気軽に参加できるものなんですね。

Yokoさん:私も仕事で海外に⾏ったとき、昼間仕事をした後に、ふらっとコミュニティの集まりに参加できるくらいです。県外や国外のどこのスウィングダンスコミュニティーもとってもフレンドリーで、普通に旅をするよりもずっとその地域を楽しめるのが、スウィングダンスのいいところだなって思いますね。

Annaさん:本当にそう。私も海外で⽣活したことがあるんですけど、最初って知り合いもあまりいないし、どうすれば地元の⼈との接点をつくることができるのか、わからなかったんです。でもスウィングダンスをやっていたことで、コミュニティに⼊っていけたし、ローカルの⼈たちと仲良くなれて、海外での経験をより良くしてくれたなって思います。

――⾔語の壁がなくなるんですね。

Yokoさん:私もフランスにいたときは現地の⾔葉は話せなかったんです。それでもスウィングダンスを通して会話ができている気がして。それはスウィングダンスならではの強みだと思います。

スウィングダンスって、楽しい。ふたりが語る、「Swingin’  Niigata」のこれから。

――現在どのくらいの⼈が「Swingin’ Niigata」でスウィングダンスを楽しんでいるのでしょうか。

Yokoさん:新潟で継続して来てくれている⼈は40⼈くらいですね。 今までお試しで参加してくれた⽅を含めたら、200⼈くらいになるんじゃないかな。

Annaさん:「Swingin’ Niigata」は今、すごく盛り上がっていますね。新しくスウィングダンスをはじめる⼈がとても多くて、他の地域のコミュニティの⼈にびっくりされるくらいなんですよ。

――おふたりが感じる、スウィングダンスの魅⼒を教えてください。

Yokoさん:スウィングダンスが踊れるだけで、まったく知らない⼈と仲良くなれるんですよ。世代も出⾝地もさまざまな⼈と踊ることで、楽しいだけじゃなく、⼈間性も鍛えられているなと感じています。

Annaさん:基本の動きを覚えたら、踊っていくうちに相⼿のやりたいことがわかってくる感覚が、⾔語習得の過程に似ていると思うんです。それが分かるようになると、今度は⾃分から表現し、伝えることができるようになります。

――⾔葉を交わさなくても、コミュニケーションができるんですね。

Yokoさん:喋っていなくても、1曲踊るだけで相⼿がどんな⼈か、分かるときがあるんです。⼀緒に踊っていると会話をしているような感じで、その⼈の性格が⾒えたりして。多様な考え⽅にディープに⼊りこめるのも、魅⼒のひとつかもしれませんね。

――今後の⽬標を教えてください。

Yokoさん:新潟の雰囲気の良い会場で、定期的にバンドを呼んでソーシャルダンスパーティーをしてみたいんです。そのために、新潟でスウィングダンスを継続して楽しんでくれる⼈を100⼈に増やしたいです。私がフランスで経験した楽しさを、新潟でもつくっていきたいなと思っています。

――その光景を想像するだけで楽しそうです。最後に、読者の⽅にひとこと、お願いします!

Yokoさん:スウィングダンスは、⼈との関わりも楽しめるだけじゃなくて、健康⾯にもとてもいいと思っていますし、なにより踊るとすごく楽しいんです。初⼼者向けのレッスンは100円で参加できますし、⾒るだけでもOKです。⾯⽩そうだなって思ったら、ぜひ⼀度遊びに来てください!

Swingin’ Niigata

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